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殺め色ナイフは染まらない  作者: ののかね
一章 初めの、始めの
6/15

6話 望み、臨まれ、望まず、臨め?

「その能力……いつから?」


「……よく覚えてねえよ。ずっと前だ」


 どこか哀愁を含んだ問いかけに素っ気なく返すヴェル。

 手首の痛みは幾分かマシになってきた。うつ伏せのままではカラベレーナの様子はわからない。

 だかわざわざ体を回そうとも思えるほど余裕はない。

 雰囲気が変わったのだけはなんとなく感じ取れたが、何を伝えようとしているのかは皆目検討もつかない。


「あの子は?」


「ついさっき、この施設に入る前だ」


 メブキのことだろうと、真実を伝えるヴェル。

 わざわざ包み隠すことでもない。どうせ何某かが出来るわけでもないので、今は淡々と質問に答えるまで。

 

「私は三年前よ……嘘つきな囚人さんがいてね。その囚人さんは、愛人を殺されて、その復讐のために罪を犯したの。それでも、独房にいた彼女は元気に生きてたわ……自決するまでわね」


 遠くを見据えるように、存在しない誰かを見るように。

 カラベレーナは、心の奥底で膨れ上がる澱み、刻み込まれた鈍色の過去を、自身へ言い聞かせる。

 今の自分を形造った彼女の存在を、カラベレーナは明瞭に回想する。


「自決する日はちょうど愛人が殺された日だったの。彼女はその日まで、耐え難い記憶を忘却して、自身の感情に嘘を付き、模範囚として振る舞っていた。私は彼女がなくなる日まで、それが彼女の姿だと信じて疑わなかったわ。その日のために、彼女は今まで、たった一人胸苦しさを殺して生きてきた」


 心苦しさは討ち滅ぼして、カラベレーナは語る。

 ヴェルもメブキも、まともに動けない中傾聴することしかできない。


「彼女が死んで、私は望んだ。人の内面を、見えないものを見透かす力を。もう二度と、こんな終わり方をさせないために、事前に防ぐために、寄り添ってあげるために。でもそれは私の望みでしかなかった。今更遅いのに、私は――人の内側に、確かに揺れ動くそれを捉えることができるようになっていた。私の憐れな、『固執』したいという望みは、他の人にない能力という形で現れたのよ」


「……傷を治せるヴェルも、身体能力を高められる私も、同様ってこと?」


 話の核心部分に、メブキが触れる。

 望みが、人智を超えた能力を開花させるというのなら、ヴェルとメブキの望みは何なのか。

 その望みが能力を生み出した要になるものは何なのか。


「ええ、あなた達も同じ……場を覆そうと、自身の体液まで利用するあなたに、私は『我儘』を見た。変えられない現実に心身すら賭けるあの子に、『反撥』を見た。その望みを満たすため、能力は発現したのよ」


「……俺が我儘、と?」


「……反撥したいように、見えた?」


 二人してあまり腑に落ちず、疑問を投げかける。

 カラベレーナは、諭すように、落ち着いて答えた。


「私も、自身の中にある『固執』にすぐには気づかなかった。でもそれは確かに息を潜めて、私達の中にあるのよ。人より異常な姿形でね。そしてその望みは――」


 痛いほど痛感している現状を、カラベレーナは、自身がいつの間にか固執する対象にしてしまっていた二人に吐露する。


「――いつまでも、満たされない。絶対的であり、不変的でありながら、脆弱を招いて低劣を生み、性に従属して堕落する。染まらないのよ。外界の全てに染まらず、いつまでも欲しがる姿に染まらず、他を染め上げる」


「その染まらない望みで、俺たちに何を期待してる」


 服の袖で鼻血を拭うヴェル。手首の傷は切り傷程度になっていた。


 カラベレーナは右手を上に掲げる。


「刺される……ヴェル、逃げて……っ!」


「逃げれねえよ。……どこにでも刺せばいい。ご期待に沿えれるかは保証しないがな」


 手首が治ったとて、この瓦礫はどかせない。どかせたとして、体はもう自由に動かせるほど健全ではない。メブキもあの体では助けられない。

 ヴェルは目を瞑る。


 カラベレーナは、右手のナイフが実際異常に重々しく感じた。

 これからしようとすることが、あまりにも特別な意味を持つ気がして。


「望みに従い、能力を更に引き出すの。私の目に狂いがなければ、少なくともあなたは高みに近づくはずよ……痛みによって、ね」


「痛みから逃げればいいと、言ったな」


「言ったわ。だから――逃げたくなるほどの痛みを与えるのッ!」


 掲げた右腕はついに振り下ろされる。

 ヴェルの右手、手のひらのど真ん中を、乾いた赤を纏った銀色が貫通する。

 反射で指が曲がり、神経の間際、熱と痛みが手の平の中、自己主張を開始する。


 ヴェルはその他の一切合切をすべて棄却し、感覚だけを受け入れる。

 痛み。鋭い痛み。肉を無理矢理に引きちぎり、骨の狭間で蠢く凶器。

 想像したくもないのに、生命活動の源が内部より吹き上がってくるのを想像してしまう。


 望みを、本能が作り出した。ごく自然に、ただ摂理として。

 やがて不快感を伴い始める手の平の混濁を受け、ヴェルの望みはその本質を染め上げる。

 受け入れるな。背反し、置き去りにしろ。そして閉ざせ。矛盾と錯誤し、機能を捨て――――


――――痛みを、遮断しろ


「……………………」


 内側から血を出し始めた手の平が、僅かに動く。


 刺されたはずの右手を、容赦なく動かし始めるヴェル。

 刀身に刺さったままの手を上にスライドさせ、カラベレーナの手首を掴む。

 そのまま、押し上げてから、自身の手を落とす。


 刀身から右手が抜けた。


「ご教授どうも、おっさん」


 満身創痍の体を、今までの戦闘をなきものとして扱うかのよう操り、瓦礫から這い出る。

 カラベレーナはナイフをメブキの方に放って、一笑した。


「――――全身の痛みが、消えた。痛覚を死なせたのが、はっきりとわかった。おっさん、ご期待にはこれで沿えたか?」


「期待以上よ。全身にまで適用させるなんて……」


 骨が折れ、血が吹き出してまともに動かないはずの体は、メブキの方へ動く。

 カラベレーナはそれを止めようとはしない。


「ヴェル!」


「大丈夫だ。多分骨折れてるし血も足りないけど」


 メブキの近くに来たヴェルは、手を取り引っ張り上げてメブキを立たせる。

 そのままメブキの腕を自身の肩に回した。


「さあて、まだ続けるか? 痛み消せてもあんたに勝てる気しないんだが」


「いいえ、十分見極めさせてもらったわ。さっきはごめんなさい。あなた達を同胞として迎えるわ」


 カラベレーナは言って、大声で部下に招集をかける。


「近くに駐屯地があるの。小さな場所だけど、十分な治療が行えるわ」


「ボコボコにしといて結局助けんのかよ……もっと早く見極めてくれ」


「戦いの中で、確信を得ることができるのよ。途中で待ってあげたのもそのためなのよ」


「楽しんでただけだろ」


 にこにこするカラベレーナに、嘆息するヴェル。

 メブキはヴェルにもたれかかって、初めて弱音を吐く。


「……疲れた……眠たい……」


「ああ、俺も」


「部下に担架で運ばせるわ。ゆっくりなさい」


「……はしご、ある」


「私の部下はやわじゃないわ。梯子ぐらい担架を持った状態でも登れる。そうよね、私の愛しき部下たち?」


「「「もちろんです!!隊長!!」」」


「……落とすなよ、本当に」


 威勢が勢い余って患者を死なせることにならなければいいのだが。


 部下が持ってきた担架にメブキを乗せる。メブキは既ににうとうとし始めていた。

 少し、ほんの少しだけだが可愛いな、とか思いつつも、ヴェルももう一つの担架に体を乗せる。


「治るまで痛覚は殺しておきなさい。無理に体を動かしたんだから、本来は意識が飛ぶほどのはずよ」


「飛んだっていいよ……俺ももう眠たいんで」


 二人の体に落下防止のロープが巻かれ、担架が動き出した。


 メブキは既に寝息を立て始め、ヴェルは少しずつ痛覚を戻していきながら、夢心地に己の意識が侵食されるのを、されるに任せた。







 ぼんやりとした視界の中、眩い透明の光が目を開ける意欲を削いでくる。

 寝ぼけていた脳が、体の起床のためにその機能を回復する。


 明かりを視界の中心に、その周りは白。薬品チックな独特の匂いが、鼻腔の奥に流れ込む。

 摩擦の少ない、触り心地の良い何かが、重みで沈む手足に安らぎをもたらしてくれる。

――――ベッドの上で、寝転んでいるようだ。


「……ふ――ぃいっ!?」


 起き上がろうと寝返りを打とうとしたが、全身がやめてくれと悲鳴を上げて、痛みを伝達させ行動をキャンセルさせる。

 また白い天井が見える。


 担架で運ばれているうち、眠ってしまったようだ。

 おそらくここは、カラベレーナが言っていた駐屯地。

 まともに動けないヴェルはひとまずベッドに寝かされていた。

 着ている服も患者用の服に変わっている。


「……首は、動くな」


 ゆっくりと、首を左に回す。伴って視線も動く。

 壁も同じ色なのか、なんの代わり映えのない光景がスクロールされ――――


 ――――静かに寝息を立て、こちら側に横になって目をつぶっているメブキ。


「……メブキ」


 声を掛けてみるが、あれだけのことがあったあとで小さな体は披露しきっている。

 口元に両手を沿えて、少しだけその口を開けて、布団に包まった体を上下させている。

 どのくらい時間が立ったかはわからないが、ついさっきまで人を殺し、獣が如く唸っていた少女の面差しは、今や見る影もなく。

 ただそこには、子供の、無垢でかわいらしい少女の寝顔。

 やっと見た目年齢相応の顔になったと、ヴェルは――――。


 ――――可愛すぎる


 ついにその本心を認めた。


 可愛すぎる。俺の認識が間違ってなければ可愛すぎる。

 今まで何度も心が俗世間からあまり受け入れられない方にときめきそうな修羅場を掻い潜ってきた。

 「今は、あなたに従う」って言われたときはヤバかった。梯子降りるとき上見ないよう必死だったし背中にこいつの顔埋もれたときはどうにかなりそうだった。部屋入ってからの「えへへ」はもう殺傷能力を持っていた。メブキがもたれかかってきたときはもういっそのこと抱きしめてやろうかとか一瞬でも頭に過ぎらした俺をぶん殴りたい。


 落ち着け。全く持って落ち着けないけど落ち着け。

 まだ俺がそうって決まったわけじゃない。

 メブキがただ凄い俺のツボで世間的に見ても相当可愛いという可能性もある。

 だから俺がそうと決めつけるのは時期尚早。


「……すぅ……すぅ……」


「…………」


 ヴェルが脳内で何者かに弁論しても、眠りについているメブキが無意識で悪魔的に誘惑してくることは変わらない。

 

 まずい。誰も止めないからずっと見続けてしまう。

 なんだか自分が法に触れている気すらしてくるヴェル。だがしかし理性が仕事をしない。

 これではメブキが起きるまでずっと見続けることになる。


「……ヴェぅ……ぁ……め」


「!?」


 メブキの、呂律の回っていない寝言にヴェルは布団の中で跳ね上がる。

 名前を呼んだあと、何かを拒む意思を訴える言葉を口にした気がしたのだが、メブキの頭の中でヴェルがナニしているのか、定かではない。

 

 そろそろ本当にメブキの頭の中が現実になりそうな気がしたので、ヴェルは習得したばかりの痛覚遮断でまた体を無理やり動かし、布団を蹴飛ばしてベッドから脚を下ろす。

 

 ここが駐屯地で正解ならカラベレーナの部下乃至本人が近くにいるはずだ。

 腰も浮かして、足早にこの部屋から出ようとヴェルは――――


「……ごくり」


 立ち止まって、メブキの方へ踵を返す。


 無防備だ。涎まで垂らして幸せそうに寝ている。

 傷はついているが、それでも綺麗な白い脚が布団から出ている。

 寝相は悪いほうなのか、体を預られたシーツは皺だらけで、ヴェルと同じ患者用の服がはだけていた。少し危なげな感じに。

 ヴェルは、一歩メブキの方へ、距離を縮めて、右手を軽く握って。


 ――――例えば、何かしても気づかないのでは


 それは、ここに来て少しだけ顔を出したヴェルの望み、『我儘』

 己の欲する何もかもを、手中に収めんとする罪深き望み。

 その望みが今、割とどうでもいい方向に働いた。


 ヴェルの心の蔵が、当社比2倍ぐらいの速さで拍動している。

 それでも一歩出た脚に続いてニ歩、三歩と双脚が交互に禁忌に向かおうとするのは、下半身の異常かヴェルの頭の中に障害か。


 メブキの頭の方で緩やかに蝶番を曲げ、ベッドの端に手をかけるヴェル。

 メブキの涎が染み込んで、冷たくなったシーツの表面が指先の位置。

 ヴェルはかけた手と反対の手で、艶のある、柔らかそうなその唇に触れようと――――




 ヴェルが、私に何かしようとしてる。


 ヴェルが起き上がって、何処かに歩いていった音を聞いて起きたけど、またヴェルが戻ってきて今度は私の目の前に座ってる。

 少し目を開けて、まだ眠いからまた瞑ったけど、気配はあるし、ベッドがちょっと揺れたし、とにかく確かにヴェルが目の前に座ってる。

 でも、何だか気まずくて目を開けれない…………


 メブキは目を開けられないまま、規則的なリズムで呼吸を行い寝たふりをする。

 意識して呼吸することって、あるんだ。

 そんなことを思いつつ、これからナニされるのか少し怖がりつつ寝たふりをする。

 

 口から頬が何だか冷たい。多分涎だろうけど、ヴェルに見られていると思うと恥ずかしい。

 もしかして、寝相が悪いのも知られた……?

 なんだか夢の中でヴェルと、あんまり良くないことしてた気がするけど、寝言も聞かれてたらどうしよう。


 早く目を開けて、とりあえず涎は拭きたいメブキはだが、ヴェルを眼前にしてひよって動けない。

 なんだか緊張して汗もかいてきた。もう何も考えず起きたほうが――――


 メブキの唇に、柔らかい何かが。


 えっ、何これ。人の……肌? なんだろ、なんかちょうどいい感じの形してる――――


 メブキは、子供特有の向こう見ずな性質、即ち「よくわからないけど試してみよう」という純真がまだ抜けきっていなかった。


――――何故か唇に触れた得体の知れないものを、口にしようと吸い込んだ。


「……ッッッッ……」


 ヴェルは発狂を余儀なくされる、はずが、舌を強くかんで脊髄反射に抗った。

 反応速度0.1秒。人間の限界。常人の技ではない。常時できる技でもない。


 先端をメブキに咥えられた人差し指が口内の湿り気でだんだん――――いや、違う。


 ――――舐められてる?


 ――――しまった


 メブキは激しく後悔した。赤ん坊の吸啜反射さながら何かを口に入れたあげく、実態を確かめようと舌で舐め回した。それが間違いだった。

 舌先に、硬い――――爪だこれは。

 指だ。ヴェルの指。舐め回してしまった。何かの間違いで指が触れただけかもしれないのに、唾液まみれにしてしまった。

 余計に目を開けられなくなるメブキ。


 の、唇に故意に触れたヴェルは、


――――死にそう


 年下の異性に、指舐められてる。寝ぼけてるせいだろうけど最初に邪な心100%で行動を起こしたのはこっちだ。


 指を、抜くべきか? いや本音を言うと抜きたくない――――じゃない。

 指を抜いてやはり部屋から出るべきか。

 しかし指を抜いてメブキが起きれば問いただされそうで怖い。


 どうしよ。ヴェルもびっくりして固まっちゃってる。

 もう開き直って起きる? でも寝ぼけた勢いじゃないって知られたらヴェルに何か言われそうで怖い。

 

 ――――けど、何だろう、このままじゃやだ


 それは、ここに来て少しだけ顔を出したメブキの望み、『反撥』。

 いかなる世界にも満足せず、己が求める姿に捻じ曲げようとする恥知らずの望み。

 その望みが今、相当本筋から外れた方向に働いた。


「ヴェル…………」


「――――へ?」


 メブキは上体だけ起こし、しっかりと見据えて、ヴェルの首に両手をかけて思い切り引き寄せた。

 このままずっと指を咥えたままでいるのは、責任を放棄するような、甘えなような気がする。

 ヴェルが私をからかっているのだとしても、手玉に取られたままなのは嫌だ。

 あとなんか、ずっとヴェルの指咥えてたからか、ムラムラする。


 ヴェルを自身の方に引き寄せたメブキは、そのまま、口をヴェルの方に近づけて、ヴェルの口と――――


――――重ねる。


「…………んっ……ふぁ……」


「ッッ!? ん、ぁぅッッッ!?」


 メブキの舌が、今度はかなり積極的に、今度は自身の口腔内で、絡みつくように。

 ヴェルの顔が紅潮する。メブキは薄く目を開いて、ヴェルを離さない。


 そのままヴェルはメブキに押し倒され、二人の息遣いは劇しいものに


「朝ごはん持ってきま」


「「ひゃぁああああああっっっ!?」」


「わぁあああぁああああっ!?」


 突如として、食事を携えて部屋に入ってきた人間と二人は、室内を叫び声で充満させた。




先人の方々の作品を参考にさせていただき、過去に投稿した話の、行間空け、誤字訂正等を行いました。ちょっと読みやすくなった……かな? 今一度読んでいただければ作者が乱舞して喜びます。

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