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人間との遭遇

 『もふもふの町』へ来てから1ヶ月が過ぎた。

 僕らのパーティーは生活のための狩りを続ける傍ら、各自が稽古に励んできた。

 僕とチョコはシフォンと共に剣術の稽古。

 チョコは動きの俊敏さに関してはシフォンを超えた。

 僕もシフォンと互角に剣を交えるレベルにまでは到達した。


 ミーコとリズムは魔法の特訓。

 攻撃型魔法使いと回復系魔法使いの違いはあれど、切磋琢磨してそれぞれのレベルアップを目指し日々修練を積んでいる。

 どちらもテレポートについては見える範囲ならOKというレベルまでいったらしい。

 ただ、そこまでのテレポートともなると魔力の回復まで半日を要するという。

 実戦ではほとんど活用する場面はないらしい。

 ミーコのギガファイヤーもパワーアップし、より広範囲に届くようになった。

 『あこがれのテレファイヤー』まであと一息らしい。


 そして最大の成果は……

 パーティーのメンバーが互いの能力を理解し合えたことだ。

 それは集団戦での連係プレーに必須なことだから。

 単独行動が主体の猫たちが連係プレーをすることで力が二倍にも三倍にもなる。

 これを彼女たちが理解してくれたことでチームの総合力がアップした。

 

 そんなある日の午後――


「犬耳軍団が攻めてきたぞー!」


 門番の叫び声がもふもふの町に響き渡った。


 僕らが武装を整え駆けつけた時にはすでに多くの戦士達が集まっていた。

 互いに100メートル程の距離で一直線に並び対峙している。


 相手の軍勢はおよそ200人。

 対する猫耳戦士は150人。残りの戦士には万が一の事態に備えて、町の中の守備に付いてもらっている。一見、こちらが人数的不利だが、向こうには戦力外のメンバーも相当いるはずだ。


 犬耳軍団の代表らしき人物が1人歩いてきた。

 こちらからは僕が代表人として向かう。


 ………。


 ………!

 

 何と相手の代表は……


 犬耳ではなく……


 30代前半ぐらいの人間の女性だった!


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