僕たち強くなっている!
『もふもふの町』から歩いて30分程の草原――
「行けチョコ!」
「はいっ!」
『ズバッ――』
『パオーン―― ズシ――ン……』
体毛でフサフサに覆われたゾウのようなモンスターを倒した。
体長は優に6メートルはあろうかという巨体をミーコの火炎魔法、僕の剣、そしてミーコの剣でとどめを刺すことに成功した。
不釣り合いに長い牙は装飾品や武器として高く売れるみたい。
これで本日4頭目の獲物だ。
僕たち、かなり強くなっている!
その日の夜――
リビングのソファーで寛ぎながらお金の計算をしてみる。
本日の獲物は4頭。
肉として1万4千円。
牙や爪などで2万5千円。
合わせて3万9千円の収入。
ただしお昼の外食代、武器の購入と夕食の食材を差し引くと3万円弱……
これは厳しいぞ。
「ケンタさん…… ずるいです……」
突然、背後からミーコが声をかけてきた。
「えっ? 何が?」
僕は振り向いて訊く。
するとミーコは僕の足下にちょこんと背を向けて座る。
「チョコから聞きました。昨夜は一緒に寝たって……」
「うっ! あいつ余計なことを……」
ミーコのパジャマ姿は完全にアウトだ!
ピンク色の薄い木綿にブラジャーの線がくっきり透けている。
どうしてこんなに大人っぽいパジャマを着ているんだ?
推定Cカップの胸の膨らみは19歳童貞の僕には刺激が強すぎる!
ミーコはちらっと振り返り、体育座りの足に顔を埋めた。
そして……
「私も…… 一緒に寝たい…… ケンタさんと……」
「え――――っ? ダメダメダメ! その服のままじゃ絶対ダメー!」
するとミーコはスッと立ち上がり――
キッと振り返り――
「ケンタのバカー!」
と言い残し外へ出て行った。
チョコを探すと、彼女の姿も消えていた。
静まりかえった広い家に僕一人……
急に寂しさがこみ上げてきたけれとどうしようもない。
きっとミーコを心配してチョコは追いかけていったんだ。
そう自分を納得させて布団に入った――




