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狩りの成功

 再び草原へやってきた――


 僕らが怒らせて町の入り口まで猛追してきたモンスターが100メートル先に見える。


「じゃあ、作戦通りにいくぞ。タイミングは僕が指示するから……」


「わかった…… ケンタの言う通りにやってみる……」


 攻撃型魔法使いのミーコが答えた。


 小さな戦士チョコの返事がないので様子を見ると……


 不機嫌そうな表情をしていた。


 さっきミーコの魔法を褒めたときからへそを曲げていた。


 その場で頭をなでなでして一応はフォローしたつもりだったのだが……


「チョコ、お前の猫パンチが作戦の要だからよろしくな!」


 チョコの頭にポンと手を置いて声をかけた。


「私は戦士、きちんと働くので心配しないでよ……」


 ……ちょっと不安だが、モンスターはいつまでも待ってはくれない!


「じゃあ作戦開始だ! いくぞー」


「はいっ!」


 作戦開始の合図でチョコの元気スイッチが入ってくれたようだ。


 モンスターに向かって走り出す2人。


 魔力の消費を抑えるためにミーコも走る。


 2人の姿を見て、モンスターは怒り出す。


 闘牛みたいに後ろ足でズリズリと地面を蹴って突進の構えを見せている。


 モンスターまであと20メートルという地点で、チョコは左にミーコは右に展開。


 予想通り前を走っていたチョコにモンスターが『ブモォォォー!』と突進。


「メガファイヤー!」


 ミーコの強烈な火炎魔法が炸裂する!


 突然の不意打ちに『ブヒィィィー!』と鳴き、体を捻るようにミーコを睨むモンスター。


「今だチョコ、行けー!」


「猫パーンチ!」 


 チョコの渾身の猫パンチがバッファローと猪を合わせたようなモンスターの腹に炸裂する!


 なおこの世界での猫パンチはグーで殴る、ただのパンチなのだが細かいことは気にしない。


「よし! チョコはすぐ離れて、ミーコ攻撃だ!」


 チョコは俊敏な動きでモンスターから離れ、ミーコの火炎魔法が再び炸裂する。


 この作戦の要は2人が常にモンスターを挟む位置にいること。


 たったこれだけのことなのだが、基本的に単独行動を好む猫にはタイミングを指示する者が必要なのだった。


 こうして僕たちの初めての狩りは成功に終わった――


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