表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
馬を引く者  作者: 江鋼太値
 馬を引く者                    第一幕 葛藤
10/43

10、タヌキんど一世に休日はない



 また助けなければならないのか。あーだるいなー休みたいなー。でも、行かないとあいつらしんじゃうしなー。うーん、やっぱり行くしかないかぁー。

 「よし行こう!」

 そして、タヌキんど一世は立ち上がりました。外に出て、庭にはえた睡蓮のような淡い赤色の花びらの真ん中にミツバチの触覚のような黄色い花粉を蓄えたおしべを持ち、その中心に球根のような膨らんだ黄色いめしべがある花、通称、夢見(ゆめみ)(ばな)を採ってきて、布団の上で寝ている狸の頭の上に夢見花を置きました。そして、なにやら呪文のようなものを唱えはじめました。

 「インダラ、インダラ、インダスタス、胸の奥にいるインダラよ、我をこやつの詠みの国へ連れていきたまえー。インダラ、インダラ、インダスタス。」

 とタヌキんど一世は、手をあわせて唱えました。

 すると、どうしたことでしょうか?タヌキんど一世が畳の床に倒れ、そのまま眠り込んでしまいました。

 タヌキんど一世は、狸と馬の夢の世界に入ってしまったようです。また狸と馬を助けに行ったようです。手にはちゃんとハンマーも握っています。準備万端の様子です。

 タヌキんど一世は目を覚ましました。目の前には岩の怪物〔ゴーレム〕がいます。ちゃんとワープできたようです。

 


                       

 インダラ(詠みの国の案内者)。

 夢の国にいざなう者のこと。

 黒いころもを羽織っていて、右手には大きなカマ。左手には大きな杖を持っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ