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22、吐きそうです(気分的に) + 前回までの話

たいっっっへん長らくお待たせしました!!


内容を忘れたと思いますので、登場人物とあらすじをどうぞ。

「登場人物」


・レイ……享年十五歳。魔物に村を襲われ死亡。魔物の怨みで悪霊化。さまよっていたら勇者に使役の契約を結ばれ、セクハラを受けている。


・勇者……本名アルレイド・シルバー。十六歳。魔王討伐に選ばれた勇者。無口。魔力武力最強。悪霊に恋をし、今は使役して色々いけないことをするのが趣味。


・聖剣……オズラ・メズラ。とある村の遺跡で見つけた。(※六話参照)




「前回までのお話」


 魔物に村を襲われたあげく殺された村娘が悪霊化し漂っていたら、勇者に使役の契約をさせられ、毎日セクハラを受けてます。


 ある日、若い男手がいない村に着いたら、遺跡に魔物討伐に行って帰ってこないというので助けに行きました。しかし、村ぐるみで盗賊と結託し旅人の身ぐるみを剥がすたくらみだったようです。私が村人を呪っている間に、勇者は遺跡で聖剣見つけてました。


 ある日、金髪碧眼の美青年の神官と会いました。魔力が強い方らしく、悪霊である私の姿がぼんやりと見えているらしいです。

 美青年は私を消そうとしましたが、勇者が阻止。美青年は元美青年になりました。


 ある日、高い壁に囲まれた雨が降り続く町につきました。宿へ泊まり、町の散策をしていたら、勇者の財布がすられました。

 すった少年は、壁に開いた穴を通り、モグラの穴みたいな岩山にたどりつき、そこに住む子ども達と仲良くなりました。

 少年トントがすった勇者の財布には、私がかけた呪いがかかっており、トントの性格は変わってしまった。

 トントをもとに戻すには財布を取り戻して呪いを解かなければならない。岩山の穴は子どもの体型でないと入ることができず、勇者は川の中にある穴から岩山の中へ入る。

 しかし、流されるままで時間がたち、勇者の息がもうもたない。そこで勇者は岩を壊そうと聖剣を手にし、山一個簡単に消滅させる攻撃を放とうとしていた。




では、続きをどうぞ!!





  ドカーーーーン






 「ぎゃああああああああっ!!」



 辺りは真っ白に染まりました。


 身体が勢いよく流れだしたので、慌てて近くにあったモノ《・・》にしがみつきました。

 しがみついていたモノと一緒に水の中をぐるんぐるん回りながら進みます。




 うっぷ




 幽霊に三半規管なんてあってないようなものですが、気分的に酔いました。



 それからしばらくして、ようやくぐるぐるから解放されました。


 目を開けると、



 「……」



 美形な勇者のお顔が――――――――



 「ピッ……ぅムっ」



 飛び去ろうとしたら、勇者に後頭部を押さえられ、そのまま口づけされました。



 「ん……ぁ……ふ……」



 しかも長い!濃い!


 勇者の胸を叩いて抗議していた手から力が抜けていきます。



 ダ、ダメだ。


 力が……入らない……。





 ガアアアアアアアアアアァァァァァ





 地を震わす叫び声がとどろき、勇者は唇を放した。


 私はくてっと力なく勇者によりかかり、のろのろと声のする方を見た。



 瓦礫の山に、誰か立っている。



 「あ、あれって……」


 「スリの少年……だな」



 勇者の財布をスッた少年トントは血走った目をこちらに向けた。その手には勇者の財布が……。



 「あー……ものの見事に理性飛ばしてる。……それにしてもあそこまで呪いの効果がでるなんて、(呪いの)相性がいいのかな?」



 なんて呟くと、私を抱き込んでいる腕がキュッと締まった。



 「グッ、く、苦し……ぐえっ」



 なんだか先ほどの酔いが戻ってきたようで、吐きそうになった(気分的に)。


 吐きそうな気持ちに気付いたのか、勇者は腕の力を緩めてくれたが、拘束は解けそうにない。



 「ちょ、勇者!あれ、何とかしないと!!」


 「……」


 「(イラッ)早く呪いを解除しないと、どんどん呪いが浸透しちゃうのよ!」



 その言葉に、勇者は少し考える様子を見せ、やがて頷いた。



 勇者の拘束を逃れ、ほっと息をついてトント少年を見る。


 呪いは、かけたものが対象に触れることで解除できる。

 まぁ、幽霊の私なら楽勝だろう。


 どれ、さっさとやってしまいますか。



 ふよふよと近づいていき、財布に手を伸ばす。




 瞬間、体を引っ張られトントから離された。


 引き離される直前、私ははっきりと見た。


 トント少年は爪の長くなった手を振り上げており、血走った目は真っ直ぐ私を見抜いたのを。



 あ、あれ?


 私(幽霊)のこと、見えてる??



 「どうやら、呪いの主は見えるらしいな」



 トント少年の攻撃から一瞬で私を助けた勇者が言うには、呪われた遺物を持っていれば、誰でも幽霊が見えちゃうらしい。

 普段見えない幽霊が見える。しかも他の人には見えない。

 自分に襲いかかる怪異の数々……等、普通ならかけられた者は発狂する。



 それが、悪霊スキル【所有権マーキング】である。



 が、今回はそれが裏目に出た。


 財布に触れないと呪いが解除できないので、困った。

 しかも私がかけた呪いの財布を媒介に勇者の魔力を奪っているらしく、魔力が上がっているらしい。



 「そ、それってかなりやばいんじゃ……」



 慌てて勇者の顔を伺うと、勇者はどこか嬉しそうに私の髪を撫でた。



 「心配してくれ…………る……」



 珍しく、勇者の顔が驚きに染まった。


 何事かと思っていると、勇者の手がスッと頬を撫でました。


 ピリッとした痛みが走り、手を当ててみると、どうやら怪我をしているようです。


 幽霊なので血はでませんが、痛みはあります。


 どうやら先ほど避けきれずトント少年の爪がかすったらしいです。



 傷を負うなんて久しぶりだなぁ、なんて呑気に思っていたら、目の前の男から不穏な空気を感じました。


 恐る恐る見上げると……




 こわっ!



 美形が怒るとめっちゃ怖い!!


 しかも「あいつ殺す……」とか呟いちゃっているし!



 ダメ!絶対ダメ!



 「勇者様――――!!」



 子ども達も来ちゃった!



 『また出番だぜ!』


 『すみません……この辺一帯に何が残るんでしょうか?』



 あぁ、やばい!子ども達の前で聖剣を抜くな!


 というかメズラ!それは謝っているんじゃなくて質問か!?





 だああぁっ、誰か助けて――――――っ!!!!










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