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第13話:招かれざる「不燃物」

お読みいただきありがとうございます!

第13話では、地上の権力者が送り込んだ「特使」たちが登場。

決死の覚悟でやってきた彼らに対し、フェイトが下した評価は「不燃物」。

聖女エルシアもすっかり「お掃除助手」としての自覚(?)が芽生え、外敵に対して容赦がなくなっています。

格の違いすぎる交渉劇をお楽しみください!

フェイトの離宮。その優雅な玄関ホールに、空間を無理やりこじ開けるような歪みが生じた。

 そこから転がり出してきたのは、全身を最高級の対魔導装備で固めた、ギルドの特使たちである。


「はぁ、はぁ……っ! ここか、あの『分解者』が潜むという神域は……!」

「おい、見ろ。空気が……魔力の濃度が地上とは比較にならん。呼吸をするだけで、魔力回路が焼け付きそうだ」


 特使たちは、周囲を警戒しながら立ち上がる。

 彼らの目の前には、白磁の壁と黄金の装飾で彩られた、王宮すら凌駕する廊下が続いていた。

 そして、その先に立つ一枚の重厚な扉。


『いらっしゃいませ。清らかなる魂を検知しました。聖女エルシア様、おかえりなさいませ』


 魔王の魂を加工した扉が、地響きのような低音で、しかし妙に丁寧な口調で喋り始めた。

 同時に、天井からは天使の合唱のような聖歌が鳴り響く。


「な、なんだ!? 扉が喋ったぞ! 凄まじい威圧感だ……この扉だけで、我が国の騎士団が壊滅するほどの魔力を感じる!」


 特使たちが腰の剣に手をかけたその時、扉が静かに開いた。

 中から現れたのは、エプロン姿で、手に「見たこともない素材のハタキ」を持ったフェイトだった。


「……なんだ。エルシアじゃないのか。お前ら、誰だ? ゴミ捨て場から逆流してきたのか?」


「ご、ゴミ……!? 我々はギルドマスターから親書を預かった特使だ! フェイト殿とお見受けする、どうか我々の話を聞いて――」


「悪いが、今は『換気中』なんだ。不純物を家の中に入れたくない。……エルシア、ちょっといいか? 変な不燃物ゴミが迷い込んできた」


 奥から、これまた見たこともない「神聖すぎる部屋着」を着たエルシアが顔を出した。

 特使たちは、その女性の顔を見て絶句した。


「エ、エルシア様!? 行方不明になっていた、あの第一聖女様……!?」

「あら、ギルドの方々ですか。残念ですが、今の私はフェイト様の『お掃除助手』ですので。彼を煩わせるなら、私が排除いたしますよ?」


 聖女の背後には、フェイトが気まぐれに構築した『全属性迎撃システム(洗濯機の廃液を再利用したレーザー砲)』が浮遊しており、特使たちに照準を合わせている。


「待て、待ってください! 争うつもりはない! 我々はただ、フェイト殿にギルドへの復帰と……その、これまでの非礼を詫びに来たのです!」


 特使のリーダーが、豪華な装飾が施された親書を差し出した。

 フェイトはそれを指先でつまみ、一瞬で【分解】した。


「……紙とインクに分解したけど、中身は『自分たちが助かりたいから戻ってこい』っていう、救いようのない汚物だったぞ。エルシア、これ、燃えるゴミでいいな?」


「はい、フェイト様。そのように」


 特使たちは、自分たちの国家レベルの交渉術が、一瞬で「ゴミ」として処理される現実を前に、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。

第13話をお読みいただきありがとうございました。

国を代表する親書すら、フェイトの手にかかれば「ただの汚物」として分解される始末。

洗濯機レーザーまで配備された離宮は、もはや世界最強の要塞かもしれません。

特使たちはこのまま「粗大ゴミ」として追い返されてしまうのか……。


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