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第1話:ゴミと一緒に捨てられた日

お読みいただきありがとうございます!

第1話ではどん底からのスタートでしたが、ここからはフェイトの快進撃が始まります。

ゴミ山を最高級の素材に変えていく爽快感をお楽しみください!

第1話:ゴミと一緒に捨てられた日

「おいフェイト。その『ゴミ袋』を置いて、さっさと消えろ」


冷たい声が、薄暗いダンジョン『虚無の回廊』に響く。

声の主は、Sランクパーティ『栄光の盾』のリーダー、重戦士のヴォルグだ。


「……ヴォルグ、本気か? ここは地下八十層だぞ。戦闘スキルのない俺を一人で置いていくなんて」


「ああ、本気だ。お前のスキル【ゴミ拾い】にはもう愛想が尽きた。戦利品の整理すら遅いし、何よりお前がいるとパーティの格が落ちるんだよ」


横にいる魔術師のリンダも、爪をいじりながら鼻で笑った。


「そうよ。この前拾ってきた『呪われた盾』、あれのせいで私のローブが汚れたじゃない。ゴミ拾いはゴミを呼ぶのよ。不吉だわ」


俺は唇を噛んだ。

あの盾は、呪いを浄化すれば聖遺物になる貴重なものだった。それを指摘しても、彼らは「ゴミに触るな」と聞く耳を持たなかった。


「わかった……。今まで、世話になったな」


俺は背負っていた大きな袋を下ろし、一歩、また一歩と暗闇の奥へと進んだ。

背後で「せいぜい魔物の餌にでもなるんだな!」という嘲笑が聞こえ、やがて遠ざかっていった。


静寂が訪れる。

俺は一息つき、自分の手のひらを見つめた。


「……さて。あいつらの前じゃ隠してたけど」


俺は、足元に転がっている『主を失った錆びついた鉄剣』に手を触れた。

一般的には、攻撃力1にも満たない、ただのゴミだ。


「【分解】」


その瞬間、錆びた剣が光の粒子へと弾けた。

頭の中に、無機質なシステム音声が響く。


『対象:【呪われた鉄剣】の概念を分解しました』

『入手アイテム:【純度100%の鉄】×2、【呪いの魔核】×1』


「よし。次は……あいつらがゴミだと言って捨てていった、この『ダンジョンボスの死骸』か」


俺は巨大なドラゴンの骨に触れる。

本来、解体には専門の職人が数日かける代物だが、俺のスキルなら――。


『対象:【古龍の残骸】を分解しました』

『入手アイテム:【龍晶石】×5、【不滅の皮膚】×10、【古龍の魂】×1』


「ふぅ……。これ、ゴミ拾いどころか……世界そのものをバラバラにできるんじゃないか?」


俺は暗いダンジョンの奥を睨んだ。

ここには数千年の時を経て積み上がった「おゴミ」が山ほどある。

追い出してくれたおかげで、ようやく本気で『掃除』ができそうだ。

第2話をお読みいただきありがとうございました。

ただの「ゴミ拾い」が、いつの間にか「伝説の建築士」のような動きに……。

少しでも「続きが気になる!」と思っていただけたら、ブックマークや評価をいただけると、執筆のスピードが上がります!


次は、そんなフェイトのもとに「ある重要人物」がやってきます。お楽しみに!

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