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【プロットタイプ】気遣わない人々

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

今回は性格の悪い鏡花です。

ずっとニコニコしてるだけの生き物だと思うな。


まぁ人間そんなもん。

――千房さん、明日飲み会来る?

――あ、行けますよ。

担当からの一通の電話、其れが全ての発端だった。


私の会社では交流会と称して、数ヶ月に一度、大型の飲み会がある。普段はバラバラになっている、顔を見合わせ無いような人も大勢来る。そして今回は、三連休の前日にあるらしい。

けれども行くつもりはない。飲み会に参加すると、就寝時間がズレる。すると生活サイクルが乱れる。其れに寄って齎される異変と言うのは数知れないものだろう。

だから容赦なく『不参加』にチェックを入れて、バックれるつもりだったのだ。しかし何の因果か連絡が入って来た。

――ちょっと顔色見ておきたくて。

はぁ。元気にやってますよ。電話越しの声では分かりませんかね?

――あ、そうだ。明日の飲み会来る? 中華食べ放題だよ。

確かに中華街には行きたいと思ったけどさ。食べ放題したいとは思ったけどさ。

――仕事に余裕が出来たので、参加させて戴きます。

周りの意見に流されるまま生きてきた奴の悪習は止まる事を知らなかった。


まぁ昔の同期に会うことがなければ、当たり障りのない会話をして、料理に没頭出来るだろう。しかし嫌な出来事というのは重なるものである。

「あ、お久しぶりです」

「どうもぉ」

飲み会開始時刻の十分前、出入口付近で待っていると、昔縁があった同期と顔を合わせる事になった。彼は以前と変わらない笑顔で此方に話し掛けてくる。

彼とは腐れ縁で、最初に同じチームとなった後も、度々縁が高じて顔を合わせる。

悪い人ではない。無害な人だ。けれども久しぶりに会ったからと言って、何か話せる内容がある訳ではない。その上やたら騒がしい私の一面を知っているので、今更大人しくする事も出来なき。端的に言えば非常に扱いの困る人種であった。

内心の厄介さを心の後ろ側に隠し、適当に相手に話させる事にした。

「また職場変わって」

結構頻繁に変わってるんだな。

「全然知らないこと任せられて」

あ、ジャンル変わったんだ。

「今何してます?」

「以前と変わりませんよ」

上司は面倒見が良いけれど、喜怒哀楽が顔に出やすい、人に絡むのが好きな人。事務の方は普段は穏やかだけれども、時折俗な話題を好む。先輩はずっと気遣って下さるけど、時折痛烈な皮肉を交える人。平和だよ。接し方が分かっているから、焦る事もないし。

そんな毒づきを裏で言いながら、飲み会に参加する事になった。


空いていた席にちょこんと腰掛ける。昔の同期も私の横に腰掛ける。体感的に男女比率は男性の方が多い。そして女子は女子同士で既に固まっていて、私が入れる席はなかった。

そもそも何も考えずに座ったら、同期と私の間に気まずい空気が流れてしまうので、選択権にはない。この席に女性は私一人。まぁ珍しい事ではない。会話の反応の仕方、気の回し方は男女共通なので、そこは問題では無い。

さて、私は基本的に心から懐いた相手にはベッタリと甘える側である。つまるところ、あまり人の面倒を見るのが好きではない。

で、本題に移ろう。見ず知らずの初対面の相手に気を回してくれる面子がこの中に居るかという問題。多分居ない。無礼講だし、空気は既に『食いたい奴は食っていけ』というものになっている。今日は久びさに気遣う側に回るか。

「メニューありますよ。私は見たので、どうぞ」

ゴマ団子は後で注文するとして。今はお通しが先。

「ビールお継ぎしますね? グラスは……此方ですね。はい。どうぞ〜」

空気入れ過ぎると泡立つのか。気を付けよ。

「角煮、食べたい方、ターンテーブル回します」

私は残り物で良いや。そんな好きじゃないし。

「あ、菜箸つけ忘れてますよ」

あー、生箸止めて。病気貰っちゃうよー。

慣れない最中、必死に周りを見て場を回す。文句を言いながら、私達に気遣ってくれる諭羅の心情を味わっている気持ちだった。

これだけ頑張って気遣っても、皆何も考えてない。取りたいだけ料理を取って、注がれるだけ酒を注がれて、ただそれだけ。

「いやーエビチリ美味っ。ソースたんまり付けて〜」

「あら〜。美味しそう」

ハイハイ。そうですね。

「次店員さん来た時、ウーロンハイ」

「じゃあ、餃子と共に頼みましょう」

自分でそれぐらい言ってよ。私に任せないでさ。

瑠衣と諭羅がいる茶会が恋しい。私が何時も甘えて、面倒を見てもらう側だからだけれども、あの時間に戻りたい。


「ってな事があってぇ、すげぇ疲れた。もー前の飲み会は『いいよいいよ。いっぱい食べなぁ』言ってくれる、おっちゃん、お姉さんしか居なかったけど、今回そうじゃない。もーみんな身勝手!!」

翌朝、目覚めた瑠衣がさも眠たげな眼を開けながら、会話を潰す様にこう言った。

「で?」

「もー色々言うことあるじゃんっ!! 久々に男性の同期と会ったんだからさぁ!! 嫉妬とか!!」

「死んだ目の奴と誰が恋愛したいって?」

あぁ、話してる時、目が死んでたのか。けれども私の目が死んでる事に、あの人たちは気づくだろうか?

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


昨日は少し疲れてしまいました。

何度でもお話した通り、私は面倒を見て貰う側の人間。

面倒を見るのは好きではありません。


気遣い、気遣われの世界が理想なのですが、気遣われる側って無意識にも甘えるんですよ。

相手に気遣う事がほぼないと言うこと。

それを表したのがこの小説。


どれだけ気遣っても、誰も自分の事を見ない。

ただ都合よく扱っているだけ。

そんなの耐えられない。私はずっと気遣われる側でいたい。

という我儘な主張。

まぁ諭羅の気持ちを汲むためには必要な話ですね。


そんな中、唯一自分を見てくれたのが瑠衣だったという話。


性格が悪い。私も鏡花も。でも綺麗なだけの人間なんて居ないと思って開き直ります。


というか本当に性格悪いな。

書いてる時は大抵頭すっからかんか、ギッチギチの何方か。

すっからかんな程、性格の悪さが出やすい。

取り繕えない。

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