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学校1ブスの山崎さんが「ウチは美少女だ!」って暴れ始めた……  作者: 伊矢祖レナ
第4章 2次審査は桃色フリルの黒リップ
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第29話 美少女JKモデル、ガチで炎上する①


 季節はマジで秋。

 憎きクーラーが、ようやく全教室で止まり始めた。


 冷え性のウチはガチでホッとした。

 もう少しで、教室にガチの布団持ってくるところだったわ。

 

 まる子インタビューから数日経って。


 雨降ったと思ったら、いっぺんに冷えてきたこの世界でも、ウチらは変わらず家庭科室に入り浸ってた。

 今や、学校中の有名人になっちゃったウチらにとって、そこが唯一落ち着ける隠れ家みたいなもんだ。


 よしひとは、雑談するウチと紗凪の前にスマホを突き出した。



「これ、この前言ってた、りりあさんのアカウントっス!」


「あぁ、あったねそんなん」



 ウチらが画面を覗き込むなか、よしひとが一人演説を始める。



「SNSが提供する真のバリューっていうのは、バーチャル上でカスタマーとのエンゲージにコミットできて、ボーダーレスかつソーシャルなコネクションを誰でも作れることなんス。だから、アカウントにはエモーショナルなポリシーを書いて、イノベーターとアーリーアダプターに見つかりやすくすることが肝要なんス」


「日本語で言うと?」


「全部日本語っすこれ!」



 よしひとが騒ぐ。



「よくわかんねぇけど、バーチャルでどーたらがこーたらになった結果がコレだっつーワケ」


「はいっス!」



 ウチはスマホ画面を前に顔を顰める。



『山崎りりあ@K高ミスコンNo.22』



 ウチの名前を冠したアカウントのプロフィール画面。

 許可なく本名が使われてる……まぁ、これは許してやろう。

 自己紹介文がマジでありえんかった。



『ブスが虐げられる社会にケンカを売る! 間違った価値観はウチが糺す! りりあはこの世に復活したジャンヌダルク! ブスたちを自由の名の下に解放する!』



 ウチは絶句した。



「ねぇ、なにこれ……」


「りりあさんがいつも言ってることをまとめたんス!」



 彼女は自信満々に胸を張っている。



「いつ誰がこの世に復活したジャンヌダルクとか言ったよ……」


「それは、りりあさんの役割っスよ。ブス……いえ、不美人代表として、不当に貶められてきた人たちの代わりに立ち上がるんス! りりあさんは、美人たちの人権と地位向上を背負った革命児なんスよ!」


「センス無い……」


「えっ⁉︎」



 よしひとはわかりやすくショックを受けてた。



「つか、なにこの投稿も。『ブス諸君、立ち上がれ!』って、ウチ政治家なん? こんなんでバズるわけないっしょ」


「でも、フォロワーは百人いるっスよ」


「フォローのほうが多いんだから自慢なんねぇよ。貸してみ」



 ぐぬぬと唸るよしひとの手から、スマホを奪い取る。

 このままコイツに暴れられたら、ウチの恥だ。


 ウチはよしひとから奪ったスマホのインカメをサクッと起動。上から角度をつけて自撮りする。

 カシャ――ッ。

 撮れた画像は、そこまで盛れてなかった。けど、ウチの顔面はそもそも爆盛れなんでオッケー。

 無加工であげても平気ってことが、強者の証なワケ。


 ウチは慣れた動作で写真をアカウントにアップした。



「り、りりあさん……今なにを……」



 よしひとが目の前で震えてた。




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