7/27
第七話〜伝説の花〜
「タコスファミリー?」
ブラボーは初めて耳にする単語だったので、よくわからずにいる。
「僕はちびたこ!タコスファミリーのなかで最年少だよ!」
「僕はたこし!昆虫を捕まえるのが好きなんだ!」
「僕はたこおた!推しが尊くすぎる!」
「俺はたこやん!みんなは認めてくれないけど、自分はヤンキーだと思ってる!」
「俺はたこきれだぁ。はやく二十歳になりたい!」
「たこすん。筋肉の中なら大胸筋が好きかな。うん。」
各々の自己紹介が終わるとちびたこがどこからか分厚い本を取り出した。
ちびたこは本に書かれた図を指す。
「これ、伝説の花って言うらしいよ。どんな病気でも治せるんだって!」
「この花があればジャスパーの病気を治せるかもな。」
ちびたこに続いてたこきれも話し出す。
「伝説の花…。」
このときのブラボーの瞳は、希望の光に満ち溢れていた。