第六話〜タコスファミリー〜
あれからブラボーは部屋で一人、ずっと涙を流している。
学校も毎日休み、不登校の日が続いている。
「僕が治療薬を作れたら、ジャスパーは助かるのかな。」
ブラボーが泣きながら呟く。
その時、ブラボーの前に謎の喋るタコスたちが現れた。
タコスたちは六人(?)居て、みんな水色のハチマキを頭にしていた。
「やあやあやあ、ブラボーくんだっけ?泣いてるけどなにかあったの?」
六人のなかでも一番小さいタコスが言った。
「白々しいな。泣いてる理由知ってるくせに。」
近くにいたリーゼントヘアのタコスが言う。
「ねー、昆虫飼ってない?僕昆虫好きなんだけど…。」
虫取り網を背中に、虫かごを肩からぶら下げているタコスが言つた。
「僕の推しめちゃくちゃかわいいの!君にも布教してあげよう!」
サングラスをかけて、ペンライトを持っているタコスが言う。
「ビールをよこせ!」
片手にビール?を、頭にシワを寄せているタコスが言った。
「いや、ビールじゃなくて麦茶ね?一時的に泡立ててるだけじゃん。」
たらこ唇のたこすが無表情でツッコミをいれる。
「だれ、ですか?」
ブラボーは驚きのあまり、涙が止まった。
「僕達?僕たちは、」
「「「「「「タコスファミリーだ!」」」」」」