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第一話〜ジャスパー〜
ある年の四月中旬。
イホエアロムという村では、桜が美しいピンク色をしていた。
村はずれの一軒家に住むブラボーという名の少年が、この物語の主人公である。
ブラボーは部屋の窓から差し込む清々しい日の光に、照らされながら目を覚ました。
「ん〜。もう朝か。もう少し寝ていたいな。今日は学校休みだし。」
ブラボーがまだ眠そうな声で、ひとりごとをつぶやく。
ブラボーは平日には村に一つしかない、小さな学校で友達と仲良く勉強している。
特にジャスパーという名の少年と仲が良かった。
初めて出会ったのは、小学校一年生のとき。
入学して間もない頃、ブラボーはなかなか友達がつくれず、一人孤立していた。
でも、隣の席だったジャスパーがブラボーに話しかけてくれたのだ。
その日からブラボーとジャスパーは何をするのも一緒で、修学旅行も同じグループだった。
六年間一緒に過ごしているうちに、気づけば大の仲良しになっていたのだ。
ブラボーはいやいやながらも布団から出て、リビングへと向かう。
そこには母親からの置き手紙と、謎に電源がつけっぱなしのテレビがあった。