自由って最高だよね
(俺はいずれこの家を継がなければならない、だけど俺はそれが嫌だ、だから俺は世界に飛び立ちたいと思っているが、)
「それは無理だよな〜」
諒太は寝起きっから辛気臭いことをいっていた。
「どうしたもんかな〜」
そんなことを言っていたら
「学園への準備ができましたら、居間においで下さい、父上様がお呼びです」
使用人の方が諒太に言ってきた
「わかった、すぐに行く」
障子を閉めて出て行った
「早く行かないと怒鳴られちまうからな〜」
俺はそう気だるそうに体を起こし、廊下に出た
「無駄に長いんだよなぁ〜、20mはあるだろうな、この家は数寄屋造りだから広いんだよな〜」
俺がそう嘆くと居間から
「そう嘆くな、早く入れ、話したいことがある」
その声は聞き覚えのある怖い声だった
「わかったよ父さん」
俺が障子を開きながら言うと
「座れ」
「はーい」
諒太が父さんと面と向か居合って座った
「お前はこの家を継ぐ気はあるのか、正直に答えろ」
「ない、俺は世界を旅するんだ」
何度目の会話か、もう覚えていない
「わかった、ならこの話はしない、ここからは学園のことだ」
「何?校則ならもう覚えたよ、30くらいあって覚えるのが大変だったよ」
「覚える必要などないだろう」
そう父さんが呆れ笑いをしながら言った
「だけどさ、問題は起こしちゃダメでしょ、校内で緊急時、特定の場所以外でのでは戦闘、能力の使用を控えるという面倒なルールがあるんだよ」
「大人しくしていればいいだろ」
「まあね」
俺がそう答えると
「まあ良い、鎌廻炎校長に会ったらよろしく言っておいてくれ」
「機会があればな」
諒太は気だるそうに答える
「頼んだぞ」
父さんがそういうと
「とうとう明日でここを出ていくのか、寂しくなんないでね」
諒太がキモイ声でいうと
「子であれば家を出ていくのは必然、寂しくはねえよ」
「そろそろ準備をするから」
「それならもう使用人の人がやってくれてあるよ」
父さんがそう言うと
「じゃぁ修行をしているよ」
「なら、見ておこう、これで最後だからな」
「どう言うこと」
諒太が少し心配した声で問う
「当然だろう、次会う時は立派になっているのだからな」
あ、と諒太は察した顔をしていた
そして二人は庭に出て行った
「私はここに座っているから気にせず」
「あっそ、まとりあえず刀を出すか」
そう言うとかざした手から刀身が出てきて持ち手が出てきた
「刀を意思だけで出現させるのに1年もかかったな〜」
「普通の人間ならば5年はかかるんだよ」
「へー、まぁいっか、まずは精神統一からだな」
「旦那様、お飲み物です」
そう使用人の人が父さんにお茶とお菓子を出した
「諒太様はお水でよろしかったですか」
「全然だいじょうぶです」
そう言いながら諒太は刀を地面に突き刺し、その向いにあぐらをかいて座った
「ふ〜、す〜、ふ〜、」
諒太は呼吸を整えていた、それとともにとてつもない集中力で刀とともに精神統一をしていた
(凄まじい集中‼︎あの域に到達するまで俺は6年もかかったのに諒太はたったの2年で成し遂げた、恐ろしい才能だ)
俺はそう感心していた
(俺も若い頃にもっと鍛えておけばと思うよ、千秋)