表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏祭りの夜道に金魚は見ていた  作者: 駒城亜樹
9/16

西宮夫婦にバレた!しかし

またまた振り出しに戻ってしまった。


しかも容疑者として調べていた人物が全くの的外れ。


どこか見落としてないかと悩む僕らのもとに

意外な人物が訪ねてきた。




いつもの図書館で西宮と朋恵さんを待っていると

「仲町くんかな?」と一人の男性が話しかけてきた。

思わず名前を呼ばれ顔を上げると、西宮姉妹と二人の大人。


瞬間すぐに解った。

西宮の親で探偵を家業にしてるご両親だと。

西宮が僕に『ごめん』と両手を合わせ口パクで謝ってるのが見える。


要するにバレたのね?

呆れ顔を引っ込めて僕は頭を下げた。

「ごめんなさい!僕の仇うちに娘さんお二人を巻き込みました。」


「仲町。謝らないで!私も先輩の力になりたかったし。」と西宮が言葉を繋ぐ。


両親は黙ってその様子を見ていたが、すぐに父親が近くに来て下げている頭を上げさせてくれた。

「確かに。高校生とは言え危険なことをしてる。これが、単なる好奇心なら私も君達を止めていた。」


西宮父がそう言うと母親がその言葉を受けて

「でも、今回は力を貸して欲しいの。本来ならプロの私達と警察で解決をしたかったけど、娘たちとあなたの気持ちを真剣に組んで、夫と話し合い3人にも協力してもらおうとなったのよ。」と西宮母。


「え?いいんですか?」思わぬ提案に相当間抜けな顔をしてたのか、西宮姉妹が後ろで笑いを堪えてるのが見える。あいつら。


「ああ。僕らが最終的に犯人逮捕にかり出すが、君らが調べた学生からの視点も欲しいと思っていた。そしたら」チラッと父親が姉妹に目線をやる。


「よりにもよって、二人して僕らの資料を取ったりスマホに納めたりとちょこまかと動いてたから。今回は事件が事件だからね。協定を結んだんだ。」

姉妹がドヤ顔してるのは見逃すとしよう。


やったとハイタッチしてる二人を優しく見ていた母親が呆れていたが、すぐに探偵の顔になる。

持っていたノートやメモを見せてもらうと、びっしりと推理していたものや調べていたものがズラリと書かれていて驚いた。


こうして[最強の夫婦]、もとい[最強の家族]と僕の捜査が始まることになった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ