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夏祭りの夜道に金魚は見ていた  作者: 駒城亜樹
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怪しい4人 自信が崩れ去る

盲点中の盲点に気付き、推理を振り出しにした僕らは、今度は教師や塾の講師(西宮の両親より妹がパクったらしい)の名簿を揃え、[ゴートらしい名前や近いもの]をピックアップしていく


思った以上に苦戦してしまい時間はかかったが

どうにか4人までに絞れた。


まず僕達の高校の体育の教師で

後藤尚典[ゴトウタカノリ] 昔は有り難い存在である熱血あふれる指導してるが、想像通り女子には煙たがられてる。


2人目 隣の高校でバスケット部の顧問である

五嶋佑規[ゴトウユウキ] かなりの爽やかイケメンでうちの高校に試合で着た時に、女子達に黄色い声援を送られてまぶしい笑顔を振り撒いていたらしい。


3人目 被害者の一人 池脇深雪が通っていた塾の講師で五嶋下朋美[ゴトウゲトモミ]

英語の担当で帰国子女。見た目は地味で化粧っけはあまりないが、教え方が上手で塾の生徒や保護者からは評判は良いらしい。


そして、4人目

隣の隣の高校で学年主任をしている

呉藤友成[ゴトウトモナリ]

堅物で無愛想。何を考えてるかわからず

放課後もしっかり業務をこなすとすぐに帰宅するらしい。


「とりあえず、朋恵が調べてくれた情報と照らし合わせてみたよ。」

西宮がノートにまとめたものを見せてくれた。

うん、字が綺麗な上に見やすい!


「はあー。今回は隣の隣の高校まで足を延ばした私に感謝しなさいよ?2人ともそれぞれ奢りね?」と朋恵さんがドヤ顔で要求してきたので、コンビニスイーツをフルで奢ると伝えた。


「うちの両親の方が流石と言うか、教師の方も調査してたみたい。しかも、私らが絞った人物にもしっかりチェックがしてあったわ」と西宮が感心してみせている。


「両親はどんな見解?素人の僕らとはやっぱり見てる部分は違うでしょ?」と僕が切り出すと

西宮は頷き、何かをコピーした用紙を取り出す。


「父親の手帳をコッソリコピーしてきたのよ。見てここを」と指さす箇所を見ると


1人目の後藤尚典と3人目の五嶋下朋美はチェックが外れ、2人目の後藤佑規と4人目の呉藤友成に的を絞ってるのが見てわかる。


「呉藤は何となくわかるが、何で2人目の後藤佑規が?」素直な疑問をぶつける僕に西宮と朋恵さんが顔を見合わせ呆れ顔だ。


「爽やかでスポーツ万能で女子ウケも良い。確かに恋愛経験少ない男子からしたら、まぶしい存在だろうねー?」と西宮の言葉を引き継いで朋恵さんが言葉をつなぐ


「でもね~こいつ表と裏が全くのべ、つ、じ、ん!」朋恵さんがスマホからプリントアウトしたであろう写真を広げると、色んな女性とデートしてる佑規の写真。


ギョッとしながら写真を見ていると、その中には意外にも、あの地味な帰国子女の五嶋下もいるじゃないか。なるほど、チェックが外れた理由はこれか。


「佑規先生はどちらかと言うと、女性に恨まれるタイプで殺される側じゃね?」西宮が物騒なことを口にしてる(汗)


「まあ。怨恨も視野に入れてのチェックなんじゃないかな?」と言う僕に2人がだよねーと頷く。


「じゃあ、両親のチェックに乗っかって。私らもこの二人をマークしますか!」と西宮が言うと。


「りょーかい!私もこの二人の身辺調査をしてみるね」と朋恵さん。


これで方向性は解決に向かう!僕達はこの時は自信があった。


しかし、そんな僕らの自信が崩れ去る出来事が

起こってしまう。





4人目の容疑者

呉藤友成が遺体で発見されたのだ。

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