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夏祭りの夜道に金魚は見ていた  作者: 駒城亜樹
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容疑者三人そして新たな助っ人

テスト期間も無事にパスし(いや~西宮様様ですな)

一息ついて数日後の図書館。

僕達は推理を開始した。


[ゴート=殺人犯]

今のところ僕達の見解はこうなる。


と、なるとだ。

ゴートと言うハンドルネームから探ろうと話がまとまり学校関係の名簿や三人の交友関係者などの名前から探すしかないが。


1クラス約32名×6クラス分

し、か、も!学校全体となると18クラス分、、、

ハアーーーーーー。気が遠いなぁ、、、。


しかし!

さすが親を探偵に持つ西宮。

あっと言う間に絞るに絞って、3名!


紙にさらさらと書かれた名前に目を通す

呉藤宏樹(ゴトウヒロキ)


東郷真理亜(トウゴウマリア)


五嶌真通(ゴトウマサミチ)


「何で女子も入るのかな?」と聞く僕に

西宮はハァと軽くため息をつく。

「あんたが言ってたじゃん?女子の首を絞めるのなら、非力な女性でも可能だって。忘れた?」


あー。確かにそうでした(汗)

彼女達の首には紐状の絞め痕があったんだった。

道具を使うなら女子も可能だよな。


「3人と被害者の接点は見えてるの?」


「うーん。学年が上から2年生。1年生。3年生までしかわかってない。」


「まあ、名前を絞れただけでも良いか?」と聞く僕に西宮はそうねーと返す。


問題はここから

この3人の生徒の顔をあまり知らないから、何とか写真を撮らないと。


そう伝える僕に西宮はニヤッと笑い。

「問題なし!実はね?私の知り合いに盗み撮りのプロがいるのよ。」

図書館だと言うこともあり、彼女が秘密を告白するようにひそひそと伝えてきた。


なんと!西宮は本当に探偵一家の人間だ。

どうやら探偵仲間?で情報集めに盗み撮りなど、

何でもこなす奴がいるらしい。


「まあ、アイツなら1~2週間で集まるでしょう。

見返りがエグいけどね?」西宮は天を仰ぐ。


「え?どんな見返り?僕も払うべきだよね?」と恐る恐る聞く僕に西宮は首をふる。

「だってさ。そいつ、、、妹だもん。」あっけらかんと言ってきた彼女に目を丸くしてしまった。


「はっ?はっ?はっ?い、妹!?」


「そうよ。そんなに目が飛び出るぐらいに驚く?w」クスクス笑いながら西宮は妹の話をしてくれた。


昔、中学時代。

西宮はクラスの連中から謎のいじめを受けていたらしい。

主犯がわからず苦しむ彼女に姉思いの妹である

西宮朋恵(ニシミヤトモエ)は、学校中を密かに駆けずり回り

いじめの主犯がなんと学年主任だと発覚。


両親から学校側に証拠をしっかり持ち込み抗議して

いじめはなくなり、学年主任は地方に飛ばされたらしい。


「それから、味を占めた朋恵は私の良きサポーターなんだよ。」ドヤッと言ってくる彼女に、あははとしか僕は返せなくなっていた。


妹に電話して調べてもらう見返りに

ケーキの食べ放題を約束してる彼女の横で

僕は力強い味方が出来たと安心していた。


しかし、情報が集まる前に

またしても被害者が出てしまうのである。


そして、僕達は[この三人以外にも犯人がいるのでは?]と疑念を抱くことになるのだ。

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