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夏祭りの夜道に金魚は見ていた  作者: 駒城亜樹
10/16

動機 決戦間近

探偵である西宮夫妻が僕らの心強い味方になってくれた。


僕たちは西宮探偵事務所に拠点を移し

再度、殺された被害者とゴートの関係性を見直してみる。


「ごとうの名字に視点を置いたばかりだと、また捜査は振り出しになるな。」

西宮父がそう言うと、僕らは改めて生徒や教師等の名簿を改めて見直す。


確かに。ゴート=ごとうに繋げたが全てが空振りし、挙げ句に犠牲者が増えてしまった。

そこを考慮して名前をしっかり見直す。


と、しばらくして西宮母が「あら?これは?」と僕のメモと名簿ともうひとつのある用紙を照らし合わせて声を上げた。


母親の元に行くと

「これを見てちょうだい。」と指を指すのは

ある人物の氏名とその用紙。


「この人、ある日を境に改名してるわね。」

なるほど、そう言うことか。

でも、何故改名してるのか?


「あ!そうか、ママ私解ったわ!」

西宮が紙にさらさらとあることを書き出した。

それを黙ってみていた僕もようやくわかった。


これは、計画性のある殺人で犯人であるこの人物はあることをきっかけに改名して学校に入り

アプリで出会った被害者達を次々と。


でも、動機は?

そこさえ解れば。


「それなら、この出来事に繋がりがあるのかもしれない。」西宮父に動機は何なのかと聞くと

彼はとある新聞の切り抜きファイルを取り出し

数ページ捲った後にある記事を僕らに見せてくれた。


「これは、、、あの人?」

まさかの動機が見えて僕は西宮と朋恵さんと驚愕した。


「彼女達が犠牲になったのも?これが動機?」西宮が絶句し、朋恵さんが青ざめてる。


僕は再び怒りが沸いた。

拳をきつく握ると夫妻に向き直る。

「おじさん、おばさん。捕まえましょう!これ以上犠牲は出したくない、絶対に。」


証拠も動機も揃った。

亡くなった生徒や教師の為にも僕らが捕まえないと。


「わかった。警察署に僕の推理を全て話て礼状を出してもらおう。とにかく急がないと。」西宮父が警察署に急ぐ。


「よし!でも、その前に。」

西宮母が僕らの肩を叩きながら明るい笑顔で

「腹ごしらえしましょ?腹が減ってはなんとやらよ!」と出前のレシピを見ながら色々な店に注文をしだした。


決戦は間もなくだ。

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