表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

勇者の誕生

———勇者は、目の前で勇者が誕生するのを見てしまった。


 同い年の勇者と女剣士。

 入れ替わった心と体。

 仲間と、勇者に期待する世界の王たちによって“心”を追放された。

 そして、誰も触れられない台座に刺さった勇者の剣に、触れはしたものの抜けなかった日々……不安と責任感と、解消できない罪悪感に押し潰れそうになった日々を送りながら、必死に剣を抜く夢を見た日々が…………今、無意味と化した。



「ああ………」



 女剣士の心が宿った自分が、勇者の剣を抜いた。

 それすなわち自身の心の否定。

 彼の運命は彼の心を裏切った。



「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」



 元勇者は叫ぶしかなかった。

 追放された彼の心に味方はいない。誰も、何も———

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ