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幕間の三 C-9

「構わんさ。悪いが俺は、そんな噂が立つようなセキュリティーガバガバな安いマンションに住んでないからな。噂など立ちようがない」


「そんなこと言って、変なことしないでしょうね?」


「しない。するわけがない、俺はしたい事はきっちり【したい】と言う男ぞ?」


「……確かに。その辺は変わってますよね、潤一郎は」


「変わりもので結構。俺は俺であり続けたいだけ、歌の文句じゃないがな。それと……」


「それと?」


「今後、俺の目の届かないところで、一人になるような事はするな」


「……ひょっとして、嫉妬?それとも独占欲?……可愛い」


「茶化すな。そう言う事じゃない。正直言って俺には【敵】の全体像がまだ見えてない。だからお互い、目の届く範囲内にいて見失わないように。奴らのターゲットになって【バラされる】なんて事になったら洒落にならん」


「そうですね、お互いこれからって時に、ムービーの出演者、生きたまま解剖されるなんてごめん被りたいですよね」


「……君にもそう言う慎重さ、自覚が芽生えて嬉しいよ。……ところで、おやすみのキスとおはようのキスは変な事に入るのかな?」


「潤一郎のその顔を見る限り、変な事でしょうね、やはり……」



幕間の三、了。




幕間の三、一挙公開です。


前回のあとがきにて、読み方の1つを提示したのと、この話については1つ特筆して語っておかなければならないことがあるので、この機会にと思いましてね。


先ず斯く語る殺人鬼について、ここでははっきりと提示しています。前半パート後半パートにて。つまり【彼らは】まだ殺人を犯してない=殺人鬼ではないと言う、示唆として、幕間の物語を構成してます。


なお前半パート部分は元々恋愛小説として思考していた作品の、冒頭部分であり登場人物が指摘している通り、【最初の伏線が未回収】のまま、ブチ切れていると言う、何ともお粗末な形でエタっているのを、今作を書き下ろすにあたって取り込んだ結果、こう言う形に収まったと言うわけです。


もう、ずいぶん前ですねえ〜前半書いたのは。


あともう一つ。恐らくは私と同じ【ファン】の方なら、自明のことと思いますが前半部分は歴とした【元ネタ】が存在します。


音楽アーティスト【関口誠人】氏のアルバム【悪戯】の歌詞カード。そこに書かれていた小説?、或いはアルバム楽曲全体の共通する、コンセプト・ストーリーというんでしょうか。こちらにかなり影響され、参考にして恋愛小説を一本描き上げたい、というのが始まりです。


九十年代アーティストの中で最も好きアルバム、アーティストと言い切って良いですね。次のアルバムも良いですが、何よりこのCDには【天河伝説殺人事件】が収録されていること。


中森明菜versionではない、奴です。


はっきり言います。


【何で映画のエンディング、明菜に差し替えた?】


これです。正直言ってこれほどガッカリした映画エンディングはありませんでしたね、私の中でワースト1のエンドロールでした……。


中森明菜ファン、失礼。CDの話に戻します。


もう20年以上前、になるんですかねえ。延々聴いていたのは。何でもっと評価されないのか、正直疑問に思っています。中々、いませんよ?こんなに色気ある歌声の男性アーティスト。


当然、その当時はバリバリ、作家目指して毎日、日の目を見ることのない駄文を書き綴っていたので、その頃の思いの残り火を、今回組み込むことで正直なところ、【青春の後始末】供養をした気分でいます。


興味を持たれた方、ぜひにCDを探して聴いてみて欲しいですし、何なら歌詞カード内の


【物語との比較】


なぞをしたいただき、私への批判としてもご利用ください(笑)


ストーリー全体の方向性は全く違うんですけどね、やはり収録楽曲とセットで楽しむ。それが一番正しいはずです。


前回のあとがきを短めにしたのは、このことが書きたかったからですよ〜と言うことで、いよいよ次回から終盤。佳境の第四話に入ります。


引き続き、よろしくご愛読願います。ご清聴、ありがとうございました。

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