表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/111

第三話。3-5

「見つかったのは、メモリーカードだったよ。PCとかデジカメとかに使う奴」


 現場では中身を見るための端末がなく、一度本庁に戻って中身を確認したらしい。その内容はと言うと、


「大体は画像データ、だったな。とあるウェブサイトのページを、何故かご丁寧にデジカメで撮影したもののようだ」


「……どう言うことだ?ウェブサイトならわざわざカメラで撮らなくても……」


「ああ、そこなんだが……どうも変なんだそのサイトってのが」


 変、とは一体どう言うことだろうか。その疑問の疑問を口にしようとした瞬間、車が動き出した。なかなかに荒い急発進で上体が軽くのけぞり、言葉が止まってしまった。


「首都高環状線に乗ればいいんですよね、警視」


「ああ、そうだ。しばらく首都高ドライブを楽しんでくれ。……あんまりスピード出すなよ?あと、他の車煽らんようにな」


「そんなことしませんよ。むしろ、煽られるのはこの車でしょうが」


 確かに。首都高をこんなデカい黒塗りベンツが延々、環状線を一般人、それも女性の運転でぬるぬる走っているのを見かけたら、煽りたくなる衝動に駆られるものも、中にはいるかも知れないなと。


「で、何が変なんだ?」


「んん、ざっと目についた情報だけだったがな、一応検索かけてみたが見つからなかったんだよ、そのサイト」


 いわゆる、普通の検索エンジンからは見つけられない、ダークウェブという奴だろうと、和泉は言う。が、それは予想できたことだ。元々、都市伝説にも【草薙の文章】は、とある闇サイトにあるとされていたのだから。


 私は詳しく知らないが、匿名性が高いことから、ダークウェブでは犯罪行為に関わる、違法性の高い情報や、物品が多く扱われていると言われている。

 そのダークウェブに対し、通常のWebサイトを表層ウェブと呼び、さらに【ディープウェブ(深層Web)】と呼ばれるものがある。

 一般的に、闇サイトと認識されているのは、こちらのディープウェブの方だろう。


 検索を回避するように設定されているため、ごく一般的な検索エンジンでは見つけることができないのは、ダークウェブと同様だが、PC・タブレット端末などで広く用いられているWebブラウザーで、閲覧自体は可能なようでまあ見れないことはない、という程度の知識しか、私は持ち合わせていない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ