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幕間 a-2

 勿論、私は『行為』を正当化したりはしないし、そう言ったものを安易に題材にして、一種の純愛性を見出だした、『恋愛小説』を描いたり、書きたいと思ったりしたことはない。

 それは確かに『醜いもの』であって、私の描きたいキミ、その物語では無いし、ましてや未来なく、『成就』することのない『恋愛小説』は、恋愛の名に値しない。

 『恋愛の成就』と『快楽の増幅』を混同してはいけない。私は決して、負の快楽に己が身を沈めたりはしない。

 巷に溢れる恋愛小説、特に人間の負の部分を多く描いた『耽美』或いは『悦楽』な作品を、単純に恋愛小説と認めたりはしない。


 それこそ読者の『注文』どおり描かれた


『ポルノ小説』


 本来、恋愛の付属品に過ぎない『快楽』や『痛み』だけを掘り下げた自慰小説に過ぎないと言う。

 が、それが一種の【システム】として、大衆に消費されていく。実に安全で、効率的な疑似恋愛、火傷する事ない【火遊び】を皆、ごく当たり前のように愉しんでいる。


 ……いかんね、ちょっと物言いが過激になってしまった。時々、私は話しの主題から逸脱してしまいがちだ。これではまた、キミに馬鹿にされてしまう。

 日々、生きる糧を得るため『作家』がどのような『物』を表現しようとそれは、自由。それをただ欲するのも自由だし、それが市場となって広がる。

 数多くの『妄想恋愛小説家』が苦悩し、時には愉悦し生み出した言葉の奔流。それらはすべて『自由』であるが故の産物。全く、よい時代に生まれたものだと感謝こそすれ、自虐或いは加虐、他虐のネタにするものじゃない。

 では、少しだけ私の『妄想』にお付き合いいただきたい。


 ……ここにおります、名乗る名とて無い、恋愛小説家の異常な愛情表現。ストーカー、ストーキングにおける、もっとも理想的な


『恋愛の成就』


 その愛の終演を。

 無論、それは盆百の物語同様、『死』に他ならない。所詮、人の妄想などこの程度のもの。しかしながら、『死者』に勝る『生者』無しとも申します。


故に……。

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