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第84話 俺とあなたのデスゲーム

評価、ブックマークを熱望している今日この頃です、ぜひよろしくお願いしたいです!!


毎日投稿での更新を目安に執筆していきますがズレることもありますのでよろしくお願いいたします。


「キャアハハハ!!!! これで・・・あなたも終わりね!!!」


 悪魔の右手は、シルの脇腹を綺麗に貫通。超高速の加速も相待って、それは肘の付近まで、シルの身体にめり込んでいた。滴り落ちる赤い鮮血は、すでに滝のように止まることを知らない。攻撃によって開かれた穴が、塞がれているにも関わらずだ。


「間に合って・・・良かった。全てにおいて・・・」


 赤い液体を口から漏らしながら、シルはアンの後方に目をやった。大きな衝突音を立てることなく、静かにそしてゆっくりと着陸する大型バス。その周りに纏わりつき小嵐のように立ち込める風が、それを支えているようだ。ふんわりとして着地で、僅かに砂埃を起こす。


「うん・・・。バスの中にいた人は全員無事よ! でも・・・、あなたが!!」


 倒れ込みそうになる身体を、シルは無理矢理起こす。まだ、勝負が終わっていないにもかかわらず、倒れることはできない。シルの額には汗が滲み、上がりきった呼吸は口から荒い息遣いとなって零れる。


五感は血液の循環が滞っているからか、正常に正常に機能していないようだ。視界は黒色の面積を増やし、バスの中から出てくる人の声すら、耳の奥で反響するだけで音として届く事はない。だが、笑顔と共に、大きく口を開いているので喜んでいることは分かる。どうやら、無事だというアンの言葉は、間違いないようだ。


「ばっかね〜。この女を無視すれば、あなたが命を落とす事はなかったのに・・・。でも、それが自然の理!! いくら強くても死んだらおしまい。最後に戦場に立っていた人だけが、勝者なのよ!!」


「そうかい・・? なら、勝者は俺だな・・・。お前・・()()()()()()()()?」


「え・・?」


 それ以上の声が上がる事はない。高らかに声をあげる悪魔の体に一閃の切断が浮かび上がると、突如としてそれは深い溝を作り上げた。切断面を埋めるように、シルと同様に流れ落ちる大量の血液。唯一、異なるのはそれが緑色で、シルの赤色とは相容れない色をしていたことだけだ。


「何人にも・・気付かれる事なく、殺・・気すらも消して切り捨てろ。これが、俺の師匠・・・の遺・・言でね・・」


 亀裂が亀裂を呼ぶ、必殺の一撃。最初こそ、一線の切り口だったものが、今では上半身全てを覆い尽くす勢いで、その斬り跡を増やしている。それに、伴って身体に走る激痛と、溢れる血液の量は倍増するのであった。


ボト・・・


 ついに切断の波に飲み込まれ、悪魔の身体との癒着を止める左腕。そして、そのまま支えを失ったそれは、重力に従うまま地面に落ちていった。噴水のように、先ほどまでとは比にならないほどの体液が、シルの身体を濡らしていく。その先にいた、アンの身体も同様だ。


「ふんっっ!! 私は、誇り高き闇の一族・・・。例え四肢を失おうとも、その誇りを捨てる事はない・・!! 痛みに負け、声をあげることもないし、ましてや命乞いなんてしない。それに、ここまで瘴気濃度が上がれば、左腕も瞬く間に生えてくるでしょうしね!!」


 痛みに耐えているのだろう。荒れる息が、口だけに収まらず、鼻からも大きく穴を広げて放出される。終いには、口からは息だけでなく、緑色の液体までもが滴り落ち始めた。


「お前は・・バカなヤツだな・・。俺の攻撃は、死へと誘う・・斬撃! 一度それが刻まれれば、身体の崩壊を止めることはできない。その内、身体の方が再生を拒むのさ。そして、お前は・・・永遠なる・・死を迎えるんだ・・」


「あなたの方がバカなのよ。これで、私が右腕を抜いたらどうなるのかしら? あなたは、無様に鉄の匂いを立ち込めさせながら死に晒すのよ。つまり、これは・・」


「俺とお前の」「私とあなたの」


「「デスゲームってことか」」




いかがだったでしょうか? 気に入ってもらえたのなら、嬉しく思います!


繰り返しになりますが、コメント、評価、ブックマークは私のモチベーションにもつながりますので、ぜひしていただくと幸いです。よろしくお願いいたします。



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