第79話 情けないこと言わないで!!
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「はぁはぁはぁ・・。助かったわ、ありがとう・・・!」
アンが突き刺した撃により、激しく首元を締めていた強靭な首が僅かに緩んだ。その一瞬を見逃すことなく、ヴェーダは身体を捻りその呪縛から解放される。
「良いってことよ。でも、どうせ短命な私たちの寿命が、数分のびた程度だと思うけど。これは、返しておくわね」
そう言いながら、アンは右手に握られていた短剣をヴェーダの方に放り投げた。それを、慣れた手つきで片手で受け取ると、クルリとこれまた一連の動作で、手の甲で回転させる。そして、一番手に馴染む角度で回転を止め、剣先を先ほどよりも殺意を剥き出しにする悪魔に向けた。
「あなたは、確か朝の賑わいを見せた一連の騒動の中心人物ね。名前は何ていうのかしら?」
こちら側に視線を送ることなく、アンに質問を投げかける。その前の言葉が、些かアンの琴線に低触するが、どうにかしてその感情を吹き飛ばした。
「アンよ。その不名誉な説明文はなしにしてもらいたいわ」
「アン、私はヴェーダ・カーラ。カーラと呼んでもらって結構よ。命の恩人なわけだし。ところで、あいつを殺す手立てというか、武器は持っているのかしら?」
確かに、現時点でアンの腰には帯刀される武器の一つも見受けることができない。カーラのように、殺傷能力が高い武器を、すでに構えているわけでもないのにも関わらずだ。
「私の武器は、《《長距離専用》》なの。だから、今この場所でそれを出したら、足手纏いにしかならないわ。殺すのは、あなたにお任せするしかないの」
その言葉に、カーラは僅かに眉を細める。それを、アンが気づくことはない。なぜなら、彼女もまた悪魔から目線を逸らすほどの余裕がなかったからだ。だが、聞いたことのないタイプの武器を所有するアンに、カーラは少しばかりの警戒心を抱く。
「そう——。でも、私もこの身体じゃあ・・・。いや、見栄を張る意味はないわ。私の今の実力では、あいつの命には届かない。せいぜい、時間稼ぎ程度ね。叶うとしたら」
「じゃあ、私たちは時間を稼いで死ぬしかないっていうわけか」
アンのその言葉に、カーラは視線を悪魔からアンに移すほど、激しく取り乱す。そして、そのままアンの胸ぐらに手をかける。
「何を弱気になっているの!! ここは、アーミーナイト。命さえあれば助けてくれるし、時間さえ稼げば他の人が助けに来てくれるかもしれない!! そんなことを口走るなんて、情けないと思わないの!! それに——!!」
「それに・・・?」
アンは次の言葉を言うように、カーラを促す。そして、胸ぐらに伸びていた手を離すと同時に、吐き捨てるようにその続きを口にした。
「あなたの相部屋の人が・・助けに来てくれるかもしれないでしょう?」
その言葉の真意を考える前に、悪魔の尻尾の攻撃が二人の間を貫いた。
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