第49話 胸を覆う痛み
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3人が再び頭を突きつけ合い、確認をしてきた結果を話し合った時、シルの顔から一気に余裕は無くなっていった。すでにそこには勝利の余韻に浸ることすら許されていないかのように。驚愕の事実がシルの頭にへばりつくのであった。
「もう一度確認させてください。デンジュさん、新入生の数は何か変化はありましたか?」
再度答えるよう促すとデンジュは快く同じ内容をもう一度口にしてくれた。少しばかり聞き間違いであって欲しいという願望はあったが、どうやらそれが叶うことはないようだ。
「実行委員の数は変わらず。でも、新入生の数が一人減っている。重症でどこかで倒れているのかも知れないけど、このグラウンド内にはいないみたいだね。代わりにオークが転がっているくらい。奴に吹き飛ばされた可能性もあるから早く遭難申請を送らないといけないかな」
「そうですね、分かりました。マシュ、そっちはどうだった?」
マシュは大きく鼻を鳴らすと、ここまで蹴り飛ばしながら運んできた《《それ》》を思いっきり勢いをつけながら踏んづける。本来なら堅固な障壁によって中身のものを守っているはずそれだったが、予想と反して意図も簡単にマシュの踏み付けによって貫通された。カンッと高らかになる金属音。だが、そのことが原因で中身が漏れることはいくら待てど起こることは無かった。
「この通り! 人工瘴気製造機器の中身は空。ここには一つしか持ってきてはいないが、向こうに転がっている三つの製造機器全てが空であるとパラメーターが指していたよ。つまり、シルが思い描いた最悪のストーリー通りになったってわけだな」
マシュの言葉にシルは肯定の頷きをするが、一方でデンジュは更に困惑の色を増させた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 君たち二人は何か共通のことで納得しているのかも知れないけど、僕には全く話が見えてこない!! ちゃんと説明してくれ、シル君」
「本当に怒りが込み上げてくる話なんですけど——」
シルは一旦言葉を区切り間を取った。周りの空気が加速するように冷気を帯びていく。
「あの突如として現れたオークは侵入者ではなく、普通の新入生。今姿を消している新入生が大量の瘴気を浴びることによって強制的に闇の一族として化せられた化け物であった可能性が非常に高いんです」
冷気は更にその温度を冷やし、皮膚をも貫くほどの痛みを伴って三人に襲いかかる。それが例え、自分の思い込みだとしても今胸を覆う刺されたような痛みの説明がシルにはできそうにも無かった。
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