第47話 寄生されたそのさきに待つもの
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「なんだよ、急に! こんな近くで大声を出されるとびっくりするじゃないか!」
「ど、どうしたんだい? シル君?」
二人が覗き込むようにして、シルの顔を伺う。それに対して、シルはとびきりの笑顔で応えた。すでに憂いは何もない。モヤモヤしていた心のつっかえも解消済みだ。
「瘴気保有限界テストだ。あの時、俺が記録をつけてもらった記録委員の人は明らかに行動がおかしかった。先程のデンジュさんが実行委員に徹底させていたことと反した行動を行なっていたし、何故かは分からないけどテストをするたびに鍵をかけていた。
もし、寄生型のクリーチャーに頭をやられていたんだとすれば、それらの理に敵わないような行動も説明がつく」
「さっきもそんな話をしていたよな。まぁ、確かに他の記録委員の人が行うテストの手順と全く違うことを何度もやっていたって言うのは違和感を覚えざるを得ないか」
マシュも同意するようにうんうんと首を縦に動かしている。
「瘴気保有限界テストの記録委員は2名配置していたはずだ。確か、ミウさんと、ヨシコさん。ミウさんは遠くにいるあの集団の中に姿が見えるから、行方が分からなくなっているのはヨシコさんの方・・・か。
じゃあ、つまりこういうことかい? こいつが途中から瘴気保有限界テストの記録員であるヨシコさんに寄生して、瘴気保有限界が低い彼女をクリーチャー化させたってことで」
「そう言うことになりますね。ところで、このクリーチャーに寄生されると、された側の人間はどうなってしまうのですか?」
マシュが溢した言葉にデンジュはひどく顔を歪ませる。口にしたくないことをしなければいけない心の葛藤に悩んでいるようだった。
「単に寄生された早急に適切な手当をすれば命には別状はない。だけど、脳にまで侵入されて時間が経っているとすれば・・・。このクリーチャーは自己の繁殖のためだけに寄生する。脳を餌として捕食し、最終的には身体全体を自分のスライム状の身体で覆い込み、同化させる。つまり、ヨシコさんは、今君が手に持っているスライムになってしまったてことさ・・・。行方も分からないし、おそらくだけどね」
「えっ・・・?」
静寂が二人を包む。マシュは何度かデンジュと手に握られているクリーチャーとの間を目で移動すると、やがて何かを悟ったかのように大きくため息をついた。不条理な理不尽を押し付けてくるのが闇の一族。奴らと戦うと言うことがどれだけの被害が人類側に生じるのか、改めて二人にその過酷すぎる現実を突きつけてきた。
だが、まだ彼らの戦いは終わらない。オークがここを攻めてきたその真意に気づくまで、それは決して終わることはないのだから。
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