第42話 シルが死ぬ時
評価、ブックマークを熱望している今日この頃です、ぜひよろしくお願いしたいです!!
毎日投稿での更新を目安に執筆していきますがズレることもありますのでよろしくお願いいたします。
「そうだ、人口瘴気製造機!」
瞬きの間に連続して起きた衝撃的な事象から忘れかけていた重要な目的を思い出し、急いで目的の場所まで駆け出していく。そして、思いっきり剣を機械に突き刺し瘴気を作成する機能を停止させる。
ウィーンという機械音を響かせると、稼働中のランプは消滅する。と、同時に俺はその機械を遠くに蹴り飛ばした。これで回復の手段はもうないはずだ。
「あとはどう仕上げるかだね、シル」
いつの間にか隣に立っていたマシュがこちらをじっと見ている。分かっているのだ。同じ戦法は二度は通用しないことを。オークは両目を傷つけられているが致命傷には至っていない。加えて、先程まで失明状態であったが、今は微かに視界が戻りつつあるように見える。
どうやら片目だけに回復を集中させて意図的に回復を早めたみたいだ。オークの禍々しい眼はシルとマシュを的確に貫いている。つまり、これからは同様の奇襲の類の攻撃がほぼ通用しない。奴を殺すには的確に正面切って戦い命を切り落とすしかないのだ。
「どうにかなるだろ、僕を合わせた3人なら」
杖を片手に力強く答えるのはデンジュだった。足を震わせていたのが嘘の様な変わり様。だが、さすがここで何年間も鍛え上げられてきただけはある。すでに顔色はピンク色を取り戻し、上がっていた呼吸も平常時のそれに戻ってある。
「俺が殺してきます。二人はその援護を」
シルが二人の目を見て力強く言い張る。
「一人でいく気かい!? それは危険すぎ——!」
「頼んだぞ、シル」
驚きかえるデンジュのそれを制止しようとする言葉にマシュは言葉を重ねることで遮る。その目は覚悟を映し出しており、ついさっきまで短剣が握られていた右手を使いシルの背中を強く押した。
「痛いよ、流石に」
「それだけ期待しているんだよ。あれを頼む。はっきり言ってこの場であれと渡り合えるのはシル、お前しかいない。僕の奇襲攻撃はあくまで奇襲。それが防御すると僕にはなす術がないからな」
「ちょちょ!!君達は何を言っているんだ!? この現状を見てみろ、多くの実行委員が戦闘不能、又は戦意喪失状態だ。加えて、新入生にこれに立ち向かえ、なんて荷が重すぎる!それだけの力を持つ相手なんだ、一人では軽くいなされて終わりだ!」
「デンジュさん」
静かな声でマシュはデンジュに声をかける。
「あいつは大丈夫です。この場にいる誰よりも彼は強い、僕がそれを保証します。もし彼が死ぬ様なことがあれば、その時はこの場にいる全員が死ぬだけです」
いかがだったでしょうか? 気に入ってもらえたのなら、嬉しく思います!
繰り返しになりますが、コメント、評価、ブックマークは私のモチベーションにもつながりますので、ぜひしていただくと幸いです。よろしくお願いいたします。




