第39話 勝敗を分ける要因
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手に宿る軟体の物質を貫く感触。突き刺した直後は柔らかく包み込んでくるそれは心地よいとさえ感じたが、抜き去るときのそれははっきり言って言葉にできないほど最悪のものだ。オークの鼓膜が破れそうになるほどの慟哭。
それに加えて、体液とはまた違う、硝子体と呼ばれる目の内部を埋め尽くすゼリー状の物質が突き刺された箇所から止まる勢いを知らず溢れ出てくる。
瞬時にオークは瞼を閉じたが、その隙間からも流れ出るそれは、マシュに大きな不快感を覚えさせる。だが、たったこれだけの攻撃でオークが息を引き取ることはない。マシュは一度汚らわしい物質が大量にこびりついた短剣を払い、ある程度綺麗にすると持ち方を変えて、再び行動を開始する。
つんざく悲鳴もマシュの耳にはすでに聞こえ無くなっているかの様に、次なる行動に既にその身を移す。次の狙いは《《うなじ》》。頭と首を繋ぐ其の部分を断ち切り、脳系統への瘴気の供給を止め、切断箇所から大量の体液を放出させる。
そうすると、いくら闇の一族とは言えど並大抵の力では回復できない状況に陥り、生命活動を停止するだろう。昨日の午前中に見せたサキュバスの異常な回復がふと頭をよぎる。
だが、現在この辺りの瘴気濃度はそんなに高くない。周りの闇の生物はオークしか見当たらず、奴が単独で瘴気を発生することができるとはこれまでの一連の行動を見ても考えられない。従って、オークは一度生命活動を停止させるとそれ以降復活することはできないのだ。
「おぉぉぉぉ!!!!」
マシュの雄叫びがシルの鼓膜を震わせる。彼がそれをあげる時。それすなわち、勝利を確信した時だけだ。
「いけ!! マシュ!!!」
見上げた先にマシュの姿がしっかりと確認できる。すでに頭部からは移動しすでに首元付近まで移動している。だが、この時シルの視界に一瞬写ったものがいやに頭にこびり付く。あまりに気にも留めていなかったためか、それを一度無視してマシュを見上げていた。
それが何なのかはっきりと分からない。ただ、もう一度目線を下にむける行為をすればそれが判明できるような、何とも歯痒い感覚。シルはその正体を探るためゆっくりと先ほどとは反対方向に視線を移動させた。
その瞬間、シルの目は恐ろしいものを捉えることになる。この場で今しがた起きていた戦闘を無に帰してしまうほどの要因がそこに誰の手にも触れられることなく、静かに鎮座されていた。
「人口瘴気製造機⋯⋯ ? ——それは、やばい!!」
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