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番外編 ねことユイレの雑談。

番外編です。こう言う感じのは息抜きついでに書けるのでいいですね。

 「ねえねこちゃん」


 いつものレストラン。

 いるのは、私とユイレちゃんだけ。

 今日もユイレちゃんはレストランを訪れ、私と会話をする。


 「何ですか?」


 カウンター席に座っているユイレちゃんは、またいつものように私に話しかけてくれる。

 ユイレちゃんはレモンティーを一口飲んで、かわいらしいピンクの唇を開いた。


 「ねこちゃんって、私が来るまではどうしてたの?」

 「……」


 私の脳裏に、大きな赤いリボンを付けた、巫女の女の子が映った。

 私の、かつての、今はいなくなってしまった、相方のような存在。

 ユイレちゃんとはまた違ったおちゃめさがあって、どこか憎めない、一言で言えばかわいい女の子。

 彼女は今、彼女の大きな使命を果たそうと奔走している頃だろう。またいつ会えるかは分からない。それでも、またいつか会える事を私は願っている。


 「……いつも通り、レストランの経営をしていましたよ」

 「今とあまり変わらない?」

 「まあ……それほど大きな変化はないですね」





 「そういえばねこちゃんってさ」

 「なんですか?」


 新しく話題を振るユイレちゃん。

 それに対して私はレモンティーのおかわりを注ぎながら答える。


 「たまに暖炉の方を見て何か考えてるみたいだけど」

 「ああー……」


 呆けたような声を出してしまった。


 「そう、ですね。実は、ユイレちゃんが来る以前、暖炉の火の勢いがすごくなる時が何度かあったんです」

 「今はならなくなったの?」

 「……もうなりませんね」


 暖炉の勢いがすごくなるのは、以前の相方のあの子の仕業。

 あの子が激高する時はなぜか暖炉の火が急に強くなる。

 でも今はあの子がいなくなったから、もうそんな現象は起きない。

 それでも暖炉の火がいつもより少し強くなった時、もしかしたらあの子が戻ってきたかもしれないと期待してしまう自分がいる。


 「なんでだろうね」

 「?」

 「なんで、そうならなくなっちゃったんだろうね」

 「……この世界に、永遠はないんです」

 「そう、だよね」


 この世に永遠があるならば、変化など存在しない。

 あの子がレストランから離れたのも、ユイレちゃんが来たのも、変化がなければ起こりえなかった事。

 そして何より、今の私があるのも変化のおかげ。


 変化のない永遠か、何時いつかの終わりが約束された変化か。どちらかを選ぶなら、私は後者を選ぶ。


 ×


 「はあ……」


 一人の少女が縁側に座っていた。


 「どうしたんだ、ため息ついて」


 金髪の少女がその横に座って言った。

 少女はもう一度ため息をついて答えた。


 「少し、以前の事を思い出しちゃって、ね」

 「お前が役目ほったらかしてどっか行ったやつか?」

 「なんで覚えてんのよ。あれはいいのよ。ちゃんと大事な時には戻ってきたじゃない。解決もしたし」

 「でもあいつにこっぴどく怒られたのは?」

 「……思い出させないで」


 少女回想中


 『あなたねえ……巫女としての役目をほったらかして……まさかそこまでとは思わなかったわ……!』


 紫色ベースの服を身に纏った成人程度の年齢に見える女性が、額に青筋を浮かべながら、なぜか迫力のある笑顔でそう言った。

 その後の事を少女はよく覚えていなかった。

 ただ、おびただしいほどの弾幕から死に物狂いで逃げたのだけは憶えている。


 少女回想終了


 恐ろしい記憶を思い出したせいで少女はひとつ身震いをした。


 「私だって役目をほったらかしてどっか行ったのは反省してるわよ……」

 「私もまさか、お前がに行くとは思わなかったぜ」


 少女は膝に頬杖をついて、思案した。


 (……また行けたら行きたいものだけど)


 そんな少女に、金髪の方の少女が話しかけた。


 「……どうだった?」

 「なにが?」

 「お前が言ったところは」

 「楽しかったわよ」

 「そうか」

 「あなたも行きたいの?」

 「無理だろ」

 「そうよね」


 少女はもう一度思案した。


 (……私がに行きたがるなんて、ね。まあ、行きたがっても行けないから、考えても意味ないけど)


 「さてと、境内の掃除でもしますか」


 少女が縁側から腰を上げて言った。


 「お、珍しいな。なら私は帰――」


 少女が金髪少女の腕を掴む。


 「流石に来たばっかりで帰らないわよね?」


 満面の笑顔(仮)で少女が問う。

 金髪少女は脳をフル稼働させて言い逃れを試みた後、迫力のある少女の笑み(仮)を見て考えるのをやめた。


 「モ、モチロンジャナイカ」


 変化は起きれど、今日も世界は平和である。

はい。東〇projectとSCPfoundationのクロスオーバーっていいのか悪いのかよく分からなかったので東方projectの人名とか用語とかはなるべく出さないようにしました。性格とか頑張って感情移入して書いたので大目に見てください。


今日も今日とてねこはいました。


元ネタ

https://www.youtube.com/channel/UCsUE9GXFRsb1ISA2PE0q96A/channels


元ネタの元ネタ

http://scp-jp.wikidot.com/scp-040


東方projectの公式サイトが見つからなかった(あるんですか?)ので、上海アリス幻樂団のサイト↓

http://www16.big.or.jp/~zun/html/game.html


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