5.女性
矢崎『早川さんですか〜？』
加藤『矢崎さん、おはようございます。彼女が本日付で営業部に配属になりました、早川蘭さんです。』
私「早川蘭と申します。よろしくお願いします。」
矢崎『矢崎愛です。よろしくお願いしまーす』
ずいぶんフランクな女性だなぁ…
加藤さんは矢崎さんとバトンタッチをして人事部へ
戻って行った
矢崎『早川さんは課長のアシスタントなんですね〜へぇ〜』
何か含みのある言い方…
私「営業経験ないので、ご迷惑おかけするかもしれませんが…どうぞよろしくお願いします！」
矢崎『へぇ〜営業初めてなんですか？まぁでも迷惑かかるの私じゃなくて課長なんで♡』
私「…そ、そうですね…気をつけます…」
矢崎『課長困らせたらダメですよ〜？』
私「…………はい。…あの、課長は…？」
矢崎『いま外出中で、もうすぐ戻ると思いまーす』
私「あ、そうですか…」
なんだろう、苦手だなぁ、この女性。
平沢『……矢崎さん？その方は？』
矢崎『あ、平沢さん！こちら本日から課長のアシスタントに配属になった早川蘭さんです！』
それまで何かと語尾を伸ばしていた矢崎さんが、
急にシャキッと話し始めた…
私「近藤商事から参りました、早川蘭と申します！
よろしくお願いします！」
平沢『そう、早川さん。私は平沢希です。分からないことがあったらいつでも聞いてね。』
私「ありがとうございますっ！」
な、なんて良い人なんだ…
美人だし…
矢崎『早川さん、平沢さんのこと良い人だ〜とか思ってるでしょ〜？』
私「え！？」
矢崎『あの人おしとやかそうに見えて、超肉食だから』
私「はぁ…そうなんですか…」
そんな情報どうでも良いけど…
『矢崎ー！帰ったぞ！〇〇物流の資料まとめたか？』
矢崎『あ、はい！』
どうやら外出していた人達が戻って来たらしい
忙しそうでとても挨拶など出来ない
課長はいつ戻ってくるんだろうか…
勝手に課長室に入るわけもいかないし…
平沢『課長っ、お帰りなさいませっ』
『あぁ…』
あ、課長…帰ってきたのかな？
