再登録から......
5話目。
のんびりとやって行きます
レオは冒険者ギルドでギルドカードを再発行した。
ギルドカードにはEと書かれていた。
そう、ギルドランクがE。最低ランクからやり直しだ。
金もなければやる気もない。
レオは新しいギルドカードを眺めながら、
「Eっていいな。俺何か好きになってきた。Eランクのままでいいな」
色々ぶっ込んできた。
「よくないわ!1人で依頼を受けなくちゃいけないのよ!早くAランクになりなさいよ!」
「ええ〜、面倒くさ〜」
「面倒くさ、じゃあない!」
シアがバシッと頭を叩く。
「いった〜!?何すんだよ!馬鹿になるだろ!」
「いや、元々馬鹿だからレオンは」
鋭い指摘をするマリナ。
「流石に馬鹿は言い過ぎじゃね?ん〜せめてアホとか?」
ダリウスが優しくフォローする。
「あ、そっか。あなたがいたものね。ね、馬鹿」
マリナが挑発する。
「いうじゃねぇか。今ここで戦ってもいいんだぜ!」
「私もいいわ」
何故か2人の世界に入り、火花を散らし合う。
「仲良しだな〜」
エリスが微笑む。
まさに聖女。男だが。
「そろそろ、レオの依頼を考えよ」
エリスが提案する。
「え?俺が決めるよ?」
「あんたが決められる分けないでしょ?てか、依頼を受けたことないでしょ?」
「あ、そう言えば依頼受けたことないや」
シアの指摘は本当だった。
レオは依頼を受けたことがない。
今までシアや、エリス、ダリウス、マリナが全てやっていた。
「よし、分かった。これから俺が1人で依頼を受ける。見とけ!」
レオは高らかに宣言する。
堂々とした歩きでクエストボードまで行く。
レオはそこから報酬が高いものを選び、受付嬢の方に向かう。
「これを受けたいんだけど」
レオが依頼書を見せる。
依頼書を受け取った受付嬢は、言いづらそうな顔をする。
「これですね。えー、申し訳ないのですがこの依頼はまだ受けることが出来ません」
「え!?何で!?」
「まだ、レオ様はこの依頼を受けることの出来るランクに達していないのです」
「一応元Sランクじゃないですか俺〜。そういう事で受けられません?」
「駄目です。規則なので」
「そこを何とか〜」
両手を合わせながらお願いをする。
「何やってるのレオ!?」
「ぐへっ」
シアが思い切り頭をグーで殴ってきた。
「いったいな〜、もう!何すんだよ!」
「こっちが聞きたいわよ!?何やってんのよ!恥ずかしいわ!」
「ただ、頼んだだけだよ。こう、可・愛・く♪」
「何処がよ!聞き分けがないだけでしょ!」
シアは拳をつくり殴る準備をする。
「待って待って、待った!殴るの反対。暴力反対!痛いのいやー」
「なら、クエストボードに戻ってEでも受けられるクエスト見つけるわよ」
シアに襟首を掴まれクエストボードまで連れて行かれた。
王道に行こう!
プレートがあったと思いますが無くしました。
ギルドカードで全て行います。