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働かない勇者~冒険者やってます~  作者: ニャ翁
第1章 勇者は冒険者をやり直す
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冒険者ギルドに行こう

2話目

名前を付けるのって大変です...

レオは、シアに引っ張られながら居間にやって来た。

 部屋に入ると既に食事の準備は済んでいた。

 「あれ?みんな王都に帰ってきてたんだ」

 「お、おはようレオ!昨日帰ってきたんだ。今日は討伐依頼をするらしいぞ!楽しみだな」

 声をかけてきたのは、ダリウス。

 赤髪の刈り上げが特徴的な筋肉質のイケメン。つり目がちで髪と同じ赤色の瞳。

 レオの剣の師匠で兄的な存在である。

 「おはよー。ダリウスにぃ。行かないよ。めんどくさい」

 面倒くさそうに応える。

 「なにを言っているのレオン。ギルドに最近行ってないんでしょ?」

 優しい声で発するのはマリナ=エンライト。

 群青色の髪に青みがかった目。タレ目で可愛らしい顔立ち。その顔に似合わない大きな胸。

 マリナは、レオとシアの魔法の師匠で姉的な存在だ。

 「マリナねぇ。そんなのどうでもいいよ。自由に生きなくちゃ」

 「駄目だよ、レオ。今日は行かなくちゃ。この家の家賃だってあるんだし食材もないんだよ」

 静かに座っていた男性が高めの声を発する。

 名前は、エリス=クラシア。

 肩まで伸びた白髪で優しい翡翠色の瞳をしている。

 初めてあった人は必ず思うだろう、女性だと。

 それほどに女性のような可愛い顔立ちをしている。

 それを本人は気にしている。

 

 「所でみんなの朝飯は?」

 レオが聞いたのも無理はない。テーブルの上にはたぶんレオの為に作られたであろうご飯しかなかった。

 パンとスープ、いつも道理である。

 「この家には、何にもないんだから食堂で食べてくるに決まってるじゃない」

 シアが応える。

 「そりゃあそうか。よし、いただきます」

 レオはテーブルにある料理に手をつける。


 あっという間にご飯がなくなる。

 「食った〜。何か眠くなってきた。もう1回寝てくるかな」

 席を立とうとした時、横から手が伸びてきてレオの手を掴まれる。

 「何ですって?もう1回寝る?寝かせないわ」

 シアに掴まれ怒られる。

 一緒に席についていたはずの3人がいつの間にか寝室に入れさせないように通せんぼする。

 「今日は行こうぜ」

 「付いてきてもらいますよ」

 「今日は、ね?」

 ダリウスがマリナがエリスが口々に話す。

 「あ、服着替えないと」

 「服なら持ってくるよ!あと装備も」

 エリスが急いでレオの寝室に向かった。

 「あ、行っちゃった...」

 「もう、観念しなさい」

 マリナが諭すように言う。

 レオは観念したようにエリスの帰りを待つのだった。

 

 相変わらず髪はそのままだったが外に出られる準備が出来たレオ。

 「よし、レオも準備が出来たしギルドに行くぞ〜」

 「何であなたが仕切っているの?」

 「こいつらの兄貴だからな!」

 「これだから脳筋は」

 マリナは、呆れたというふうに頭を横に振る。

 「うるせぇ魔法バカ」

 「何ですって?」

 「やんのか?」

 ダリウスとマリナの痴話喧嘩がはじまる。

 「あの、やめましょ?早くギルドに行きましょ、ね?」

 エリスが止めに入る。

 「仕方ねえ、今はこんな奴を相手にしてる時間が惜しいしな」

 「同感。あなたを相手にするのは時間の無駄だもの」

 2人はまたも言い合いをする。

 

 痴話喧嘩を見ていた2人。レオとシア。

 シアは、レオの手を掴んでいた。

 レオは己の手、掴まれている方の手に目線を下げる。

 「俺もう逃げないからさ。いい加減離して」

 「嫌よ」

 即答である。

 「離したら逃げるに決まってるわ」

 「そうですか...」

 「ほら、行くわよ」

 手を引っ張られるレオ。もう抗うことをやめただただ、シアの後を付いていくだけだった。

 その姿に勇者の影はなかった。

会話って難しいですね


少し話を変えました。

レオたちはみんなこの家に住んでいます。

『自分の家で食べる』→「食堂で食べる」

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