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サイコドール  作者: 中田よーた
一章
1/1

第一話 いつもと変わらない今日

 春の暖かい日差しが降り注ぐ昼下がり。

リードは、店の制服であるエプロンと名札をつけ、店先から見える大通りの人のうつろいを見ていた。皆いつもより騒々しい。

 

 向かいの店は、華やかな飾りまでついている。リードは、何かあったか思い浮かべてみる。

 

 「そう言えば明日建国祭か…」

と結構重大なことを忘れていたリードだった。


 ここはフリッツ王国。9つある大陸の内、四つの大陸に囲まれた島国である。


 この国には、他国にはない特殊な国の統治の方法を用いている。

 

 それは、この国が王家の超能力によって統治されている、ということ。

 

 国内の治安維持から、国外との関係までも、国民が幸せになるために超能力を使って最善を尽くしているらしい。


 超能力は、初代国王コール・フィリアがなんらかの理由で得た、王家の血を引く男性達に与えられる能力である。

 

 残念なことに、フィリアが生きていた時代の歴史書は空白が多く、その能力の得た方法などは、一切わかっていない。


 昔は、何も思わなかったのに、最近は何か引っ掛かる…なんだろう…

 

 「…ド。リード! お客さん来るって!」

 「…ん。やべぼっーとしてた。ごめん」


 気がつけば常連さんのおばあさんが店に入ろうとしているところだった。

 「俺の方がちゃんとしてるんじゃないかー?」

 「そんなことはない」

 リードがそういうと、彼は「えっ?」とか心外そうに言うと、「ばあちゃん何買うんだ?重そうなやつなら俺が持って帰るの手伝うぞ」と言っておばあさんの側へ駆け寄った。


 彼の名はアルヒ。見た目のガラの悪さからは想像できないほど優しい。今の行動を見ていただければわかる。

 

 それ以外はもう見た目通りのポンコツさで、いつもこれでもかと出してくる。もう少しすればそのポンコツさもわかるだろう。

 「リード!ちょっとこれどっちがキャベツでどっちがレタスー⁉︎」


 ―ほらきた。

 

 八百屋の店員とは思えない発言にため息を吐きながら、彼のそばへと歩いていった。

 

 空が、橙色へと染まりかけた頃。

 リードとアルヒは、もう1人の幼馴染、フォルと会うため、実家アルヒの実家へと向かっていた。

 リードとアルヒ、フォルは、家が近所でよく遊んだことから親のつながりも強い。

 

 全員が一人暮らしで離れ離れになってもなお、建国祭の前日は、アルヒの実家に3人で泊まるのが、習慣になりつつあった。

 

 「フォルと会うの久しぶりだな!でかくなっているかな…」

 「久しぶりフォルに会う母親かな?」

 「だってあの細さは異常だろ」

 「まぁそうだけど…」


 彼女は驚くほどに頼りない体をしている。2人でいつか倒れるぞお前、と言ってたくさん食事食べさせても、一向に太くも大きくもならないので、もうこれは体質だ、仕方ないと言う結論を出した記憶がある。

 

 そうこうしてるうちに、アルヒの実家に着いた。

 「いい匂いがする!これはリードのお母さん張り切ってますなぁ!」

 「久しぶりのちゃんとした料理だもんな、楽しみだ」


 そう言って扉を開けると、待ち構えていたフォルに

 

 「おかえりなさい」

 と言われた。

 「「ただいま」」

 そう言って2人は家へと上がった。

 「お前、全然体型変わんねぇな!」

 「これでも増えた方なんだよ?」

 「増えたのか…?」

 「今日のご馳走でもっと増やしてやるから!」

 「せいぜい頑張りたまへ、フォル」

 「言いすぎだぞアルヒ。それでご馳走とやらに鶏肉を使ったものはあるか?」

 「あるよ。ほんとに鶏肉好きだね、リードは」

 

 こんな普段と変わらない日々。

彼らはその日々をぶち壊す悲劇を知る由もなかった。

一話を童話からフリッツ王国の話に入れ替えました。

今後のストーリー展開を考えるとそちらの方がいいかなと。

童話を読んでしまった方には大変申し訳ないと思っておりますが、一旦リセットして読んでいただければと思います。

この文の意味の通らない文などありましたら、教えていただきたいと思います。

最後に、こんな稚拙な文章のここまで読んでくださった方、今後とも精進してまいりますので何卒よろしくお願いします。

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