回転刑務所
回転刑務所とは、令和●年に作られた特殊刑務所兼レジャー施設の名称である。回転刑務所の囚人は皆、回転寿司店(令和●年に完全廃業した外食産業の一種)で悪質な迷惑行為に及んだ犯罪者である。
回転刑務所の中には巨大なベルトコンベアが設置されており、レーン上には囚人を載せた大きな皿が複数配置されている。なお、囚人は海苔に見立てた黒くて太いベルトで拘束されている。
回転刑務所には誰でも自由に無料で入場できる(ただし未成年者の場合は保護者が同伴しなければならない)。客は看守に対して「レーンの速度アップ」「ワサビの塗布」「醤油洗浄」などの注文を自由に行い、刑が執行される様子を鑑賞する。
当初は非人道的な施設であるとの非難が相次いだが、囚人達の行為により飲食店の廃業に追い込まれた関係者及び外食そのものへの強烈かつ永続的な不信感を植え付けられた消費者の擁護の声により運営が継続されることになった。
現在では同様の犯罪への極めて高い抑止効果が認められ、義務教育の一環として社会科見学の主要な行き先の一つにも選ばれており、テレビやネット中継などによる配信も行われている。
※類似項目『コンビニ刑務所』『公園刑務所』『図書館刑務所』『映画館刑務所』『遊園地刑務所』『介護施設刑務所』『学校刑務所』……