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短編

ライトゲーマー

作者: 生豚

 今日もいつものゲームを起動する。


 いつもと言っても前回開いたのは一週間前、そして明日からはまた開かなくなるだろう。


 このゲームを見つけたのは私がまだ小さいとき。


 近所の友達も僕も、スマホをもらってから1年ほどが経ち操作にも大手アプリにも飽きてきたころだった。


 このアプリのほかにも幾つかのアプリをまとめてダウンロードし、今ロード画面が続いているこれを含めて2つは今も時々プレイして、そしてほかに3つのアプリをログイン専として動かしている。


 おそらくその3つに関してはデータが消えても あ、ふ~ん くらいにしか思わないだろう。


 しかし2つに関しては課金も数千円しているので焦るだろう。


 でもきっと諦めがつくんだろう。


 私にとってゲームは友達とあそぶ娯楽であり、ある種のコミュニケーションツールとして存在している。


 だから友人たちもあまりログインしないこれらのゲームに関しては結局のところ思い入れはないのかもしれない。


 あったとしてもかつての友人たちとの記憶の残滓(ざんし)でしかないのだろう。


 残滓は所詮、残り滓(のこりかす)であり、脳が作りだす想像でしかない。


 今の友人たちとの関係を鑑みればこれから先にいくらでも想像じゃない体験ができるだろうことが容易に想像(・・)できる。


 しかし結局のところ、私はライトユーザーであることをやめられないのだろう。


 あの日の輝きも思い出したいから。


 

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