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《プロローグ》・散文
* * *
彼は、わたしを上に行かせることが出来た。
彼は、わたしの代わりに怨霊を倒すことができた。
でも、彼はそうしなかった。
わたしを、行かせてくれた。
わたしに、先に行くための術を教えてくれた。
彼は、わたしの行動を許してくれた。
彼は、わたしを助けてくれた。
彼は、咎めることも、諌めることもしなかった。
彼は、ただ朗らかに笑い、茨だらけの道の入り口を開いてくれた。
彼は、そんな人。
彼は、きっとそんな人だったと思う。
* * *
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彼は、わたしを上に行かせることが出来た。
彼は、わたしの代わりに怨霊を倒すことができた。
でも、彼はそうしなかった。
わたしを、行かせてくれた。
わたしに、先に行くための術を教えてくれた。
彼は、わたしの行動を許してくれた。
彼は、わたしを助けてくれた。
彼は、咎めることも、諌めることもしなかった。
彼は、ただ朗らかに笑い、茨だらけの道の入り口を開いてくれた。
彼は、そんな人。
彼は、きっとそんな人だったと思う。
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