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新約俗書  作者: ルルカプア
7/7

ルシファー、エンジェルが来る。

ルシファーは、堕天使達とのお茶会を終え

高層ビル屋上階のバルコニーから

ビル群の間から見える海に沈む夕日を

眺めていた。


寂しさや惨めさなんかが湧いて来るような気がしたので

顔を背けたそんな時に


空からユラユラとエンジェルが現れた。


人間界ではキューピッドさんなどと

呼ばれている天使である。


ルシフェルどう??


どう??って何がだ。


突然現れたエンジェルは、ニコニコしながらクネクネしながら

聞いてきた。


どうって分かるでしょ??


全く分からない。


恋よ。恋してる??してるよね?


ルシファーは呆れかえるというか

半分怒った顔をして言った。


し て ま せ ん!


ええ!!そうなの??


あいにくだが、エンジェルが聞きたいだろう恋やらの話は一切ない。


カマエルにでも聞け。

あいつなら星の数ほどやってるだろう。


カマエル〜〜!

あれは恋じゃないわよ〜。

変だよ〜!!


じゃアモンにでも聞け。


アモンは、超怠け者だもん。

恋とか面倒臭いとかでしないわよ〜〜。


とエンジェルは笑って飛びあがっていった。


ルシファーは、しないの??


するわけないだろう??

悪魔だぞ!俺は。


悪魔でも恋はするでしょう??


麗しい顔でエンジェルはルシファーを

見た。


じゃエンジェル俺と恋をするか??


エンジェルはくるっと回ってアヒル口になった


私は、恋をさせる天使だよ〜

私が恋をしてどうするの〜


ルシファーは不貞腐れた顔で言った。


俺は悪魔だ。もしかして人間と恋をしょうとでも言いたいのか??

した事はないし

したいとも思わない。


エンジェルは納得したように言った。


そうだよね〜〜。ルシフェルは、そういうやつだよね〜〜。分かってたんだけどね〜〜。

人間と悪魔が恋なんてしても

幸せになんてなれないもんね〜〜。



幸せになれない??


ルシファーは、何故か闇に包まれた。


俺は、一生幸せにはなれないのか??


エンジェルは、驚いた。


そんな事ないよ〜。でも人間と悪魔が恋をしたってね〜〜。人間の方が不幸になるよね。きっと。


あのさ、ルシフェルうちの所にさ

ミカエルが来たんだよね。


エンジェルの所にも来たのか??


そうなの。それでね。

ルシフェルに恋をさせて欲しいって

言ってきたのよ。

それも神からの頼みらしくって


私はね。人間に恋をさせて結ばせる事をしてきてるからさ〜〜。

悪魔と人間ってのはね、やった事なくてさ〜〜

しかもルシフェル貴方でしょう?

困っちゃうよね。


私は、いい子だったらまあいい子を

普通の子だったら普通の子

悪い子だったら悪い子みたく

そんな感じで恋の相手を見つけてるんだよ〜〜。


後は人間の都合で上手く行ったりダメになったりもするけどね〜〜。


ルシフェルは、どんな子がいい??

やっぱり悪魔になったから悪い子がいい??


ルシファーは少し考えた。


神に愛される子がいいかな。


神に愛される子??


エンジェルは言った。


神は、皆んなの事愛してるものだよ。

いい子も普通な子も悪い子もね。


ルシフェルは、神に愛されたってのを

未だに引きずってるみたいね。

でも神がルシフェルに恋をさせたいなんて誰か紹介してあげてってのは


なんか子供の事を心配する親みたいだよね。

結婚もまだ相手もいないもういい歳なのにもう諦めたとかいう家族みたいだよね。


ルシフェルは未だに神に愛されてるのかな?


ルシファーは、苦肉の末に言った。


じゃ、いい子で。


エンジェルもルシファーも

気まずい気持ちになりながら、


もうどうなっても知らないもんね。


俺も同感だ。

俺がエンジェルの紹介で人間と

恋をすることになるなんて


そうだよね。分かる。

どうしちゃったんだろうね。


でも私の力が必要なんだよ。


そう言ってエンジェルは光り輝く弓矢を

時空から取り出した。


ルシフェルと恋に落ちる

いい子よ私の弓矢を受けいれよ。


思いっきり引っ張るとパーンと

弓矢が飛んで行った。


これでいいよ。

刺さるからね〜。


なあ、俺は、自分の力で

恋をすべきじゃなかったのだろうか?


う〜〜ん。そうだよね。

でも難しいから私の出番って事なのかも。


人間の世界でもなかなか出会いを活かしたり

好きな人と恋をするってことが

できなかったりするからね。


人間と人間でも結構難しいから


ルシフェルにでもなったら

ましてや人間とだなんて


一生無理だったかもしれないし

アッサリ出来ちゃうかもしれないし


分からないからね〜〜


これで良かったんじゃない?


私の力は恋をするまで


そこから先は、分からないよ〜〜。


そういってエンジェルは飛び去って行った。


おい!


あの!


刺さった人間どこにいるんだよ!!!


夕日に向かって

ルシファーは

叫んだのだった。






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