ルシファー、堕天使達のお茶会 カマエルの話
ルシファーは、次にカマエルの話を聴いた。
俺は、怠け者なんだ。
ミカエル達みたく
神の言うことを真面目に聴いて
人間に仕えるとかそういうのは
お断りなんだよ。
人間も神の言う事聞かなかったしな
俺もそう言う天使だったと思う。
堕落してる人間と俺は似てる気がしたもんだ。
まあ、人間は、蛇に騙されてとか言うけども
言い訳に過ぎないと思ってるよ。
どっちみち奴らは神の言うこと初めから守れるようなもんじゃない。
俺もそうだった。
人間の堕落は俺自身の堕落を
肯定するもんだったから
地球に落ちた時には
それを証明するために
俺の力を使ったもんだよ。
ダメなやつは沢山いる
っていうか 皆んなダメな奴らさ。
まあ、酒やタバコや麻薬
色んな人間を堕落されるもんを
提供してやった。
金もそうさ。
金なんかチラつかせたら
人はそれを手にいれて
楽になりたくてな
騙したり嘘ついたり
裏切る事もするもんで
大概そんな感じで
人間は堕落してダメ人間になっていったよ。
イエスに関しては
俺も同様で悪魔よ立ち去れって
事になったが
成功したとしたら
ユダだ。
奴は俺のパワーにより
裏切ったもんだ
その後は自殺したもんだ。
人間ってのは、自分がいかに愚か者か
ダメかってことに
苦しむ。
俺ぐらいの悪魔になれば
堕落こそ
正義だから
堕落しても苦しむ事はない
元々怠け者の堕落した天使だったからな。
人間ともなれば
堕落した事に対して
苦しむからな。
どうにかしょうともする。
もがくんだよ。
無駄な抵抗をする。
仏陀に関しては言えば
精進精進と
堕落しないように
努力しやがる。
俺は色んな奴を堕落させてきた。
実感させてやったよ。
ダメな人間はダメなんだってね。
怠け者なんだってね。
働かないし働いたくもないし楽したい。
ただなんか
段々と人間は楽をする事や怠け者だという
事を肯定し面倒なことに対して楽しようと
色んなもんを
発明するようになった。
楽して怠け者を助長し
それが正解だと
理解し始めた。
楽こそ天国極楽だと
理解し始めたんだ。
俺の領域に
ものすごく近づいてきたんだ。
最近だと
ニートとかいう奴らが
働いたら負けとか
威張るようになるし
ニートでない大学生までも
大学出ても働きたくない
ニートになるのが夢だとか
親に言う始末。
怠け者を崇拝するようにも
なった。
俺の事だ。
俺の業績が
実り始めたんだ。
俺のやったことで
人間は堕落を認め 堕落者になろうとし始めた
ロボットにやらそう
機械にやって貰おう面倒な事は
誰かにやって貰おう
そんな事にもなった。
楽になるように
薬まで色々と生み出し
まるで怠けるのが善になった。
俺は段々と怖くなっていったもんだ。
これは理解されにくい話だと言える。
人間の不完全なもんを
怠け者でダメな奴らを
もっともっと堕落させて
こんな奴らに仕えることのいかに愚かな事か
俺みたいな奴にと
いう神への反発心が
俺みたいになりたいという
人間がこんなに増えて増え続けてしまった。
そこで歯止めをかけなければ
俺が大いなる罪を
背負う事になる。
永遠の存在が
消え失せる恐れに囚われたもんだ。
俺のやらかした事で怠ける自由を
脅かしかねないとね。
考えたもんだよ
どうすればいいのか。
世の中には堕落しないしたくないって
奴らもいる。
そんな奴らに目を向けるようになったんだ。
真面目な奴らだよ。
怠け者でない働き者
まあまあ、神に仕える天使達
まあ人間に仕える天使達のような
勤勉で真面目で嘘つかない
楽に溺れることがない
約束をキッチリ守る
間違いをしないようにする。
そんな
奴らに目を向けたのさ。
今の時代になると
楽したい堕落したいひとのほうが
楽しく生きていける
前向きさがある。
苦しみを背負いすぎないというか
協力して仲良くやってく
怠け者がな。
しかし、
真面目すぎる奴は
働きすぎるし
怠け者にいいように使われて
命を脅かす
嘘つかれて騙されたりもする。
器用になれない奴らもいる。
そんな奴らに
俺の怠け者パワーを
送り込めば
働きすぎて過労死する奴らが
適度に休めるようになったり
人に都合よくいいように
使い捨てにされるような
奴らも俺の怠け者パワーにより
返って自分を大事にするようになる。
まあ、今は
俺の怠け者パワーを必要としてる
人間には与えるようにしてるのさ
俺の罪を軽減したくてな。
皆んな堕落し怠け者になったこの世の
罪を俺は背負ってる気がしてな。
見込みがある人間だったが地獄ではなくて
楽園になろうとしてる。
怠け者の楽園さ。
だから、怠け者でない奴に
怠け者パワーを与えてる。
それだけでもう充分俺のやるべき事はやったと思う。
そんな俺の所にだけど
ミカエルがやってきた時には
呆然としたよ。
殺されると思ったね。
しかしミカエルは
笑ってたよ。
ビックリして引きつったよ。
天からずっと見ていたってね。
人間が人間の事を
理解するのに
貢献したというのさ。
怠け者パワーの事かと思ったけどね。
不完全な事や苦しみに弱いとか
まあまあ色々と特徴があるよ。
人間は限りある生命だからな。
苦しみを解消するには
自分を知り大事にすることが
大事だから
とかなんとか
俺の活躍を期待しているとかね。
怠け者の俺の活躍ってなんだよ
って笑けたけどな。
まあ、人間みたく罪を背負って
死ぬことはなさそうってのは
分かったよ。
怠け者の俺も
人間に仕えてるような
気がしてきたもんだ。
こんな俺がいつの間にか
働いてるんだからなぁ〜
そう言ってワインを飲んだ。
アモンも
俺の所にもミカエル来たよ。
ミカエルは、
命の大事さについて
性は素晴らしいとか
言ってたから
気持ち悪かったよ。
マジで。
そういってアモンは、バイアグラやら
色んな性欲が回復しそうな
ハーブティをゴクゴクと飲んだ。
ルシファーも
ミカエルが来た事を話た。
俺たちは、永遠に生きるようだ。
それを心配してたのさ
人間と関わると
死ぬ事や産まれる事が
繰り返される。
自分もかと思ったりしたもんさ。
似てるからな
人間と俺たちは。
まあそれはなさそうってのは
感じたね。
しかし
人間の魂が次何に生れ変るとか
そんな事が
正しいかなんてのは
分からない。
ただ、
歴史が続いてはいる。
人間や地球や宇宙の歴史は
刻み続いてる。
それは確かなの事だ。
俺たちの働きが
どれぐらい
影響を与えて来てるかなんてのは
些細なことかもしれないとも
思える。
小さくなったもんだ。
ただすごい影響を与えたりもしたことも
確かだ。
まあ
これに臆びれずに
これからもやっていこう。
ルシファー達は何かあったら
協力するという話をして
お茶会は解散した。