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新約俗書  作者: ルルカプア
5/7

ルシファー、堕天使達とのお茶会 アモンの話

ルシファーは、昔一緒に地球に送り込まれた堕天使に声をかけた。


ルシファーの会社に二人の悪魔を呼んだ。


人間と交わりたいという欲望にかられて

神と対立し共に戦ったアモンと

怠け者のため人に仕えるという仕事をしたくないと仕事をボイコットしたカマエルが

やってきた。


久しぶりだね。来てくれて有難う。

ルシファーは、二人にそう言って

ソファーに座るように手で招いた。


最近はどんな活動をしているのかね。

ルシファーは、二人に聴いた。


アモンが話し始めた。


人間と交わるために

色んな人間に取り憑き骨の髄まで

味わったりしていたよ。

俺は手当たり次第人間に取り憑いたよ。

取り憑かれた人間は、性欲に溺れすぎるあまり人生が狂う事になって破滅してしまうのさ。


弱い人間は性欲に歯止めが効かなくなり

結婚してるやつは浮気し、風俗に金を費やしお金がなくなれば借金をするし、周りに暴力を振るうやつもいたし、闇金に追われるやつもいたし、変な性欲があるやつなんかは

犯罪も躊躇なく犯して捕まるやつもいたし

性欲に溺れると人は悪いことでもやるためにはやったさ。


悪魔な中でも俺はそんな性欲に溺れる人間の最大の悪魔の頂点のような存在として

知れ渡るようになったもんだよ。


そんな中、この世で力のあるやつにたまたま取り憑き破滅された時に何故か性欲の力が少し戻った気がしたもんだ。悪魔のパワーってのが増した気がしたよ。

そいつは、性格がかなり悪かったから

取り憑かなくとも性欲に溺れてたが

権力も地位もお金も人望すらあったから

生き延びられるような奴だったから

そいつの破滅は、人類の歴史の上では

良いことだったようだね。

教訓のようなものだったみたいだった。


それからはこの世で力のあるやつに手当たり次第取り憑き破滅に追いやる事に専念したよ。


いつの日にか力のあるやつに取り憑き破滅に追いやろうとしたんだが、

俺の力を跳ね除けた奴がいたよ。

俺の性欲の力を跳ね除けられるやつが

出てきた時は衝撃だった。


そいつは仏陀ってやつさ。

かの有名なやつだよ。


俺の性の誘惑に勝つやつなんかいるのかってな。


その時の失望感で力が弱まったが、

何故か光のようなものを感じたよ。


たまにそういう力があるやつが産まれるんだ。


聖なる光ってやつかな。

まるで天使だよ。


段々と光や愛のある力のあるやつが

いて、俺の力を跳ね除けられるやつがいて、俺の中にも光や愛が芽生えるような

感覚になる時があった。


悪魔の俺にとってはあまりにも

輝いていて手出し出来ないもんだから

そういうやつは野放しにしていたよ。


段々と性欲自体が時代と共に

薄れてきたんだ。


人間の性欲がな。

そしたら俺のパワーも減退していく事になっていったよ。


泥沼の性欲に溺れる人間が昔より減り始めるようになった。


性欲そのものが悪というイメージが

定着していった。


それは俺の性欲の誘惑に勝った奴らの

仕業なんだがな。


段々と俺の性欲がなくなるのが怖かっていったよ。

どうしたらいいか色々と考えるようになったよ。


世の中には性欲が少ないやつや

した事もないやつもいて始めは理解不能だったからバカにしてたんだが

それに理解を示すような

人間が多く出てくるようになってしまった。


まるで俺が嫌ってた天使達みたいでさ。


俺の中にも、愛だの思いやりだの色んな人間の良い面を受け入れなければ

いけない状態になっていったよ。


俺に悪魔の性欲パワーが減り始め

それが返って邪魔になるほどになっちまった。


俺は、今ある力を維持しなきゃならないと

力のないやつに目を向けるようになったんだ。


こんな俺のパワーを必要とするものが

いるということについて考えるようになった。


昔は皆性についての善悪なんてもんが

ない状態だったから簡単に取り憑き乱れるのも楽に出来たんだかなぁ。


今は違う。性欲が少ないやつや

やった事もやろうとも思わない人間まで

生まれ出るようになった。


元々俺は人間と交わりたいっていう

性欲が天使の身でありながらあって

異端児みたいは俺だったから。


人間のように不完全なやつらってのは

俺は愉快だった。

不完全の解消するために

奴らは必死だったもんだ。


今じゃなんだ。不完全を妬むもんも

不完全を受け入れてそのままにするやつ

性欲を忌み嫌うやつ

子孫残しなんかやらないやつ

快楽すら知らぬやつ

不快に感じるやつ

まるでおかしなもんだ。

人間の中にも天使のような

奴がいたりもする。


そんな奴らに天使だった俺が性欲を目覚めさせる活動をするってのは

皮肉なもんさ。


でも性欲やそういう事をした事がないやつがその喜びを知る事で

人生が豊かになってくのを

垣間見た時に

俺は生きてて良かったと


思ったほどだよ。


おかしな話だよ。


今じゃだから

俺が人間に性欲を目覚めさせるような

活動を細々やってるんだ。


まあ、また手当たり次第にというのは

そのままだかね。


奴らは賢くなりすぎたんだろ。


危険を犯さないって選択

俺にはなかったもんだよ。


イエスってやつにも

取り憑いた経験あるが

やつも

立ち去れとか言って全くもって

ダメだった。


悪魔よ立ち去れだよ。

取り付く間もない。


愛っていうもんが大事だと

それも神の愛だよ。


俺に人間との交わりに対し

自由を与えられた愛って事なんやろうけど


神の子つうイエスには

俺の性欲は通用しなかったみたいだ。


アモンは、そう言って少しため息を

ついた。



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