ある結婚パーティの司会台本
※これは台本です。
※登場人物は仮名です。
※実在のお米とは何の関係もありません。
【15:20 禁煙コメント】
えー、皆様おそろいでしょうか。いない方は、おられませんね?
ご着席のままお聞きください。
まず、当会場は禁煙となっておりますので、ご協力お願いいたします。
おタバコを吸われる際は1階に上がって頂いて、建物の外にてお願いいたします。
灰皿の用意は、申し訳ないのですが特に御座いません。
お手洗いは受付扉を出てすぐのところに、男女共用で二つございます。
それではセレモニーのスタートまで、もうしばらくお待ちください。
【15:30 ブーケセレモニー】
改めまして、本日はまことにおめでとうございます。
大変長らくお待たせいたしました。
只今より、ご列席の皆様の立ち合いのもと、新郎ササ・ニシキさん、新婦アキタ・コマチさんによる、ブーケセレモニーを執り行います。
セレモニーにつきまして、私から簡単にご説明いたします。
結婚式で花嫁さんが持つブーケですが、そのいわれは中世ヨーロッパの風習にございます。
愛する女性にプロポーズするため、男性が野に咲く花を摘みながら、女性のおうちへ向かうんですね。
そして摘んだ花を束ねてプレゼントし、結婚を申し込むんですが、受け取った女性はどうするかと言いますと、答えがイエスならその中の一輪を抜いて、男性の胸に挿してあげるんです。
これが花嫁のブーケ、花婿のブートニアの起源であると言われています。
さて、テーブルの上をご覧ください。
目の前に花瓶のあるお客様、8名おいでかと思います。
お手数ですが8名のお客様はこのお花を手に持っていただき、これから入場する新郎に手渡して頂けますでしょうか。
それでは、立会人である皆様の前で、ブーケ・ブートニアの伝説を再現していただきましょう。
盛大な拍手でお迎えください。
新郎ササ・ニシキさんの入場です!!
《新郎、花を集めながら入場。高砂到着後、一礼》
それでは、ササ・ニシキさんには集めたお花をブーケに束ねて頂きます。
お手伝い頂いておりますのは、お二人の共通のご友人コシ・イブキ様です。
《ブーケできあがるタイミングで、》
…あ、ブーケが出来上がったようですね。
それでは続きまして、新婦アキタ・コマチさんの入場です!
お姉様お二人との入場です、盛大な拍手でお迎えください。
《新婦入場、高砂の前で姉二人と別れる》
…さあ、高砂に新郎新婦のお二人がそろいました。
それではササ・ニシキさん、改めてプロポーズの言葉をお願いいたします。
《新郎、かっこよくプロポーズし花束を差し出す。片膝ついてやると尚良し》
アキタ・コマチさん、返事をお聞かせください。
《新婦OKの返事。花束からブートニアを引き抜き新郎の胸ポケットに挿す。沸き上がる拍手!》
おめでとうございます。
それでは改めてお互いの気持ちを確認しましたところで、結婚証明書への署名をしていただきましょう。
ムツ・ホマレ様(ゲスト代表)お願いいたします。
《ゲスト代表、結婚証明書を持って高砂へ。新郎新婦、署名。ゲスト代表、証明書を掲げ、会場に見せる》
ハイ、こちらの結婚証明書はですね。先ほどゲストの皆様にもお名前を書いて頂いたものになります。
欧米では法的な効力を持つ書類としても扱われるそうで、お二人の名前を入れまして、完成いたしました。
ムツ・ホマレ様、ありがとうございました。
《ゲスト代表、結婚証明書を閉じて新郎に渡す》
あ、もう一つ大切なことがありました。誓いのキスですね!
皆様カメラの御準備は宜しいですか?
シャッターチャンスですのでね、ぜひ前の方へ出て頂いて…
はい、それではお二人、熱ーいのを長めに!お願い致します!
《誓いのキス!フラッシュの嵐!》
ハイ!本当に本当に!!
お二人ともおめでとうございます!!
さあ、それではこれより、パーティに移らせていただきます。
ゲストの皆様、ご着席ください。
《新郎にマイク渡す》
【15:45 パーティ開始】
《新郎から挨拶。びしっと決める》
ササ・ニシキさん、ありがとうございました。
続きまして、新郎新婦のご友人であります、ツガル・ロマン様に乾杯のご発声とご祝辞を頂きたいと思います。
ツガル・ロマン様よろしくお願いします。
《スピーチ→乾杯!》
ツガル・ロマン様ありがとうございました。
これからお料理のサービスが始まりますので、皆さまどうぞごゆっくりお楽しみ下さい。
なお、お料理はすべて大皿での提供となっておりまして、各自とりわけて頂くスタイルとなっております。
メニューはソーセージ盛り合わせ、スモークサーモンとタコのマリネ風、鳥のコーラ煮、ローストビーフ、特製牛肉のピッツァ、カニサラダ、フルーツの盛り合わせとなっております。 ※会場はドイツ料理のお店
ドリンクですが、テーブルの上にドイツビール、赤ワイン、白ワインがございます。
他にもカクテル、ウイスキー、ソフトドリンクがございまして、ウイスキーはロック、水割り、ハイボールなどもできますので、会場のスタッフにご注文お願いいたします。
《司会より、新郎新婦の簡単な紹介》
それでは皆様、しばしごゆっくり、おくつろぎ下さい。
【16:15 ケーキ入刀】
えーただいま、ケーキがやって参りました。
ササ・ニシキさん、アキタ・コマチさん、ご起立ください。
《新郎新婦、起立。二人でケーキナイフ握る》
只今から新郎新婦お二人の手により、ウエディングケーキにナイフを入れて頂きます。
皆様ご注目ください。
また、カメラをお持ちの皆様はどうぞ前のほうへお越し下さい。
お二人がケーキにナイフを入れましたら、拍手をお願い致します。
それでは、ウエディングケーキ入刀です!
《ケーキカット→カメラ隊の様子を見ながら、充分間を取って》
はい、おめでとうございます。
えーここにですね、一本のスプーンがございます。
ファーストバイトですね。
この「ケーキの食べさせあいっこ」にも意味がありまして、
新郎から新婦への一口は「一生食べさせてあげる」、
新婦から新郎への一口は「一生おいしいものを作ってあげる」との意味があるそうです。
ではまずササ・ニシキさんからアキタ・コマチさんへお願いします。
《新郎→新婦へファーストバイト》
それでは次に、アキタ・コマチさんからササ・ニシキさんへお願いします。
このケーキの大きさが愛情の大きさでもありますからね、遠慮せずどーんと…
《新婦→新郎へファーストバイト》
はい、ごちそうさまでした、じゃないありがとうございました!
えーと、ここでお二人から皆様に一つお願いがあるとのことです。
《新郎にマイク渡す→会場にいる全員で記念撮影!!》
皆様、どうもありがとうございました。
今一度、新郎新婦に盛大な拍手をお願い致します。
先ほどのケーキは、後ほど皆様にも召し上がって頂きますので、どうぞお席でお食事を続けながら楽しみにお待ち下さい。
《しばらく歓談》
【16:50 新郎新婦のプレゼンテーション】
皆様お食事楽しんでますでしょうか。
ここで新郎新婦のお二人から、日ごろお世話になっている皆様への感謝を込めた、ちょっと長めのプレゼンテーションがございます。
お一人に一部ずつ、お席に資料があったかと思いますので、よろしければご覧ください。
それではお二人、よろしくお願いします。
《新郎新婦にマイク渡す。20分くらい尺をとってあるが、何をするかは私(司会)にも内緒だそうだ》
ササ・ニシキさん、アキタ・コマチさん、ありがとうございました。
(司会から感想を述べる。自分の言葉で簡潔に!)
それでは、またしばらくご歓談をお楽しみ下さい。
新郎新婦のお二人が皆様のテーブルに伺いますので、その時は暖かいお声掛けをお願いします。
《しばらく歓談。新郎新婦、各卓回り、高砂へ戻る》
【17:45 サプライズ動画】
えー、皆さんと一緒に新郎新婦を囲んで楽しいひと時を過ごしてきましたが、そろそろお開きの時間が近づいてまいりました。
ここで、パーティの結びとして、ちょっとしたVTRが御座います。
スクリーンがこちらですね。見えずらいお席の方はどうぞ椅子ずらして頂いて結構ですので…
準備はよろしいでしょうか?
ハイ、それではお願いいたします。
《照明落とす。VTR視聴。拍手!》
えー先ほどのVTRはですね、皆さまのご協力で集まった映像を編集して作成したものとなっております。
上映用に編集する前の完全版はお二人にプレゼントしますので、愛の巣に持ち帰って頂いてですね、のちのちゆっくりとご覧になってください。
《司会から新婦にDVDプレゼント。マイクも渡す→新婦より、締めの挨拶。新郎へのサプライズで手紙朗読》
【18:00 お開き】
本当におめでとうございます。
(自分の言葉でおめでとうを伝える。簡潔に!)
それでは、これより、新郎、新婦、ご退場でございます。
皆様、大きな祝福の拍手でお送りください。新郎、新婦、ご退場です!
《新郎新婦、退場。拍手がおさまったら…》
それでは以上を持ちまして、ササ・ニシキさん、アキタ・コマチさんのウエディングパーティーをお開きとさせていただきます。
皆様本日は本当に ありがとうございました
《深く一礼》
それでは、お忘れ物などございませんよう、ご準備が 整いました方からお出口へお進み下さい。
【18:30 ゲスト退場、完了】
忘れ物チェック。
【19:00 幹事、撤収完了】
今日が本番です。
この台本がいつか司会をする誰かの役に立ったら、とても嬉しい。