私達の始まり
「山あす〜。」
「何?」
相変わらず冷血な私。もっとほかに言い方ってもんがないのかよ!
「あのねっ!あのねっ!」
「?」
「今日美術なの★」
「は…?」
「もー嬉しくて。」
「あっそう。」
私山本明日香中1
そして私の親友山田飛鳥は゛あすか゛という同じ名前がきっかけで仲良くなった。 部活も一緒だ。
「それでねっ!土曜プリクラとりにイコーヨ!」
可愛いなぁ。
「見て見て!新しいタオル★」
何か安らぐ。
「あす?」
「へっ?」
「もー何ぼーとしてるの?」
「ごめんごめん。」
「土曜約束ね★それじゃぁねっ!」
「あっうん。」
私は持っていた本をふたたび読む。
パラっ…
ん?
何じゃこりゃ…。
『集まれ★スター★達!
◆スター★を目指している方なら年齢問いません。
◆グループでもOKです。
◆やってみたいと思う人は下の紙を切り取って郵便に出して下さい。
◆男女問いません。 ◆女優希望も歌手希望もどちらでも大丈夫です。』
……。
………。
こんな所にこんなのが入ってるなんてな。
スター?
…。
関係ないし。
だけど。
念のため…。
取っとこうかな。
パタン。
私はまた持っていたいた本にあの紙を挟んだ。
いや。
やりたいとかじゃないよ?
だけど。
あすとやれたらなんて。
よくWあすなんて言われてたけど。
それが。
ちょっと嬉しかったり。
…。
…。
パラっ。
もう一度あの紙を見る。
いちかばちか。
「あす。」
「なぁに?」
「女優か歌手…やる気ない?」
「何急に?」
「別に…。」
「どっちかっていうとやりたいかも。」
「あ…じゃぁさ…。」 言え!私!
「?」
「私とやんない!?」
「…。」
言ったぞ私!
「何を?」
ぽかん。もー!
「歌手!」
「やる!」
あすがにこにこしながら即答した。
「はぁ。疲れるな。」
「えーと…。」
「グループですか。だって。」
「2人…。と」カキカキ…。
「よーし書き終わったぁ!」あすが手をあげて喜ぶ。
「ポストイコーヨ!」
「うん!」
それからだった…ー。私達の始まりは…。