第7話 エンジェルセキュリティー2009
この物語はフィクションです。
登場する団体、地域、人物などはすべて架空のものです。
また、犯罪などの非合法行為を推奨する作品ではありません。ぜったい真似をしないで下さい。
「画面に右手を押し付けてください」
その機械的な言葉にしたがう様に右手を画面に押し付ける
それに反応するかのように画面の奥で光の棒が上から下へと動いたあと
「氏名、役職を画面下のマイクにお答えください」
「AYUMI、プログラム総責任者」
「認証しました。どうぞお入りください」
その声に反応するようにガチャンと鍵が開けられる
そんな厳重なセキュリティーが施されている部屋はとても小さく、何とか二人は入れるか入れないかという大きさ。
そんな一室のほとんどは1台の大型パソコンが閉めている
そんな画面の前に座り
「社長お願いしますよ」
そう祈りながら彼女はまだ動きの無い画面を見つめるのであった
『プログラム総責任者』
他社においても最重要の役職と言える。
彼らがいなければ、どんなにいいストーリーでも小説になり、どんなにいい声を吹き込んでもドラマCDにしかならないであろう
そんなゲーム会社において最重要の役職だが脳内義姉妹においては羨望、嫉妬、恨みを向けられ、また社内では一番なりたい役職とも言われてる(社長乙)
なぜか?それは・・・
「強硬手段できたか・・・・また鍵付け替えないと」
そんな声がヘッドホンから聞こえてきて、祈る手に更なる力がこもるが
「あった、やっぱり本命はべつか・・・」
そんな、そう呟きながら机に倒れこむ(ただし画面からは目を離さない)
程なくして画面は布のような物が飛んできて暗くなり
「このカメラは送信型か・・・」
音声だけしか拾えなくなってしまい
プログラム総責任者兼、水青あをいの(盗撮)映像編集の職に就くAYUMIは肩を落すのであった
いきなりだが、
『脳内義姉妹に存在する天使について』
名は水青あをい、性別不詳の存在である
その天使は気まぐれにあるゲームの1作品にあらわれ、その作品を大ヒット作品に仕立て上げるが、その次の作品から現れることなく脳内義姉妹暗黒期に突入する
そして暗黒期最後の作品が完成。その呪われた作品は唯一赤字にならなかった作品でもある(黒字にもならなかったが)
そのため、その作品の続編を作ることに決まったが、脳内義姉妹全体はその作品の呪いにつつまれ、社長は自宅で首を吊ろうとしたとき天使が再降臨したのであった
そしてその天使は会社にも現れ、社長と同じく首を吊ろうとしていたプログラマーを止めたのであった
というのが脳内義姉妹(製作部門)に伝わる設定であった。
そろそろ色々な設定があるのに紹介できなくなって説明を兼ねた話を作ってたら長くなってきて、分けました。まだ続きます。