第5話 車輪の国、向日葵の一品
この物語はフィクションです。
登場する団体、地域、人物などはすべて架空のものです。
また、犯罪などの非合法行為を推奨する作品ではありません。ぜったい真似をしないで下さい。
「あ・・・、ん・・・、あぁん」
「ちょ・・ぁ、う・・・、え・・・。あん♪」
「そ・・こ・・、きてる・・。きて・・い・・いいいぃぃぃ!!!」
「はい終り」
「ありがとう母さん」
そう言いながら、軽くなった肩と首を動かし、コキコキとならす。
「でも、その年で肩こりって・・・」
台所に行く俺に母さんが言う
「少しでも家事を手伝ってくれれば、こんなにこらないと思うだけど」
「そこは反面教師を目指してるから、母さん」
「そのセリフ2回目、言ってて悲しくならない?」
そういいながらレンジで溶かしてた作り置きの料理を取り出す
(ちなみにこの家では市販のレトルト食品という物は冷蔵庫に1品たりとも存在しない。すべて葵作自家製冷凍食品などである)
「いいじゃない、そのおかげで葵は立派な主婦スキルをマスターできたんだから」
「その、ふ、の漢字についてはおかずの品数を相談しながらじっくり話そうか?」
そう言いながら取り出した料理に最後のてまをかける片手間、出汁が取れたお湯に、具をいれ、味噌を溶かしていく。
「ごめん、許して、母さんも仕事で色々あってポロッとそんなセリフ出ただけだから」
「・・・」
しかたないので冷蔵庫から余っていた、こ揚げを出しカリッカリに焼く事にしてもう一品追加する事にした。
「ッチ、本当に今日は機嫌が悪いわね・・・」
返事をしないことに抗議をするが無視を決め込む。
「「いただきます」」
そう言って食べ始めようとすると
「あら母さんのだけ一品だけおおい?」
「疲れてるって言ったから、多くしてみた。そんな事いいからさっさと食べよ?」
「こんなんので騙されないんだから」
そう言いながらも料理を食べ始める母さん
そのあとは美味しいと言いながらもくもくと食べるのであった。
「ご馳走様、じゃ俺先に風呂、入ってくるね」
「あ、ちょっとまって」
「母さんはまだゆっくり食べてていいよ」
「え?あ!このために一品多くしたのね!!」
そんな声を無視してさっさと風呂場に逃げ込む。
家の中では家事をする者が強い、それを証明する葵であった。
ちょっと短かったかな?
でもコレくらいが楽なんですよね。
ちなみに更新は、2、3日を目処にしてます。
どこまでがんばれるかな・・・
あと投稿時間ですが、前作の時の時間帯にもどしてみることにしました