第16話 鏡月~迷心~
この物語はフィクションです。
登場する団体、地域、人物などはすべて架空のものです。
また、犯罪などの非合法行為を推奨する作品ではありません。ぜったい真似をしないで下さい。
「ん~ん、来ない」
「会長、西華さん、このまま授業に出ないのも問題です。そろそろ引き上げませんと」
「といってもあのバカ息子は腐っても理事派、先生たちに引き継ぐのもね・・・」
「ま~もう少し待ってみましょう。宮古さん理事長の方に行ってきて連絡ついてないか確認してきてもらえる?」
「・・・わかりました。行って来ます」
「ミャーミャー行ってらっしゃ~い」
「宮古です!」
一喝したあと、理事長室に向かって校舎に入っていった
「で、どうしましょうか」
「そうね~、会長はそろそろ戻らないときついよね~私はまだ問題ないけど、一人じゃあのバカ息子は止められないかと。たぶん「お前も授業出てないだろ」とかわめき散らして強行突破するかな~」
「ですね」
まだ来る気配のない通学路に目をやるのであった
「して?」
「はい、今叔父様にお願いをして教師派が二人が授業に出てないことに問題視させ西華さんはムリでしょうが、会長は次の授業に出なければ辛いでしょう」
「それで残った代表代理には同じく授業に出てないことをうちの息子に指摘させながらきみの援護で突破するか」
「はい、何とかなるでしょう」
「は~、何であいつはこんなに問題ばかり起すかな。やはり今度からはきみと一緒に登校させるべきか・・・」
「そうしたいですが、生徒会に身をおいているため、生徒会議で召集されると、合わせるのが困難です」
「そこは、生徒会顧問の権限で何とかすればいいではないか」
「ですが風紀委員経由での会議は止められません」
「結局は風紀委員か、忌々しい小娘たちめ」
「よんだ?」
「!!」
「西華さん?!」
「どこだ!?」
「扉の前。ちょっと急いでるからこのまま聞くけど、さっきお姉さまから「行くか?」って連絡着たからまだ来るのに時間かかりそうなら交代してもらおうと思うけどどう?」
「・・・息子はもうすぐつくだろう」
「そうですか?わかりした、私たちだけで大丈夫そうね~。宮古さん私は先にもどってるから~」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「こうなったらあの小娘が出張ってくる前に校門をくぐらせるしかない君も急いで校門に戻りなさい」
「はい!」
「ミャーミャーお帰り~。そんなに急いでどうしたの?」
「ずいぶんと、白々しいですね。それと宮古です!」
「えっと何かした?」
「先ほど理事長室に来て自分で言ったことも忘れたんですか?」
「???何を行ってるの西華さんはずっと私と一緒にいたわよ」
「じゃ~誰ですか、貴方以外に風紀委員長の「行くか?」って伝言ができる人は」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「あ~なるほど。ミャーミャー騙されたのね」
「え?でもあの声は確かに貴方の」
「お姉さまよ、お姉さま。お姉さまは私の声真似ができるのよ~」
「彼女にそんな特技があったのね・・・」
「というか風紀委員長って喋れたんですね・・・」
「ま、お姉さまが出てきて必要以上に波風立たせないようにしようってやさしさね~」
着替えるのが面倒だったからって理由かもと思いながらもうすぐ来るバカ息子にナに言おうか考える西華であった。