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【第8話】封印と解放

封印されていた獣の正体は・・?

「その鍵で封印を解いてくれ」


 再びその声が響き渡った。リーナとグリードが顔を見合わせ、慎重にクリスタルに近づいた。


 リーナがクリスタルを見て呟く「封印?この子の声・・?」


「リーナ、さっきの鍵をここに差し込んでみて」


 リーナ「大丈夫?敵だったらどうするのよ」


「こんな可愛い子が敵な訳無いよ」


 リーナ「まあ確かに可愛いわね...」


 リーナが鍵をクリスタルに差し込んだ。その瞬間、クリスタルが眩い光と共に弾け飛び、中から白い獣がふわりと姿を現した。小さくて可愛らしい。まるで真っ白なポメラニアンのようだった。


 リーナの心の声「(カワイイ…)」


 白い獣はゆっくりと目を開け俺たちに視線を向けた。

 その瞳は深い青色で、力強い光を湛えている。


「ありがとう。僕はフェンリル!このクリスタルに500年間封印されていたんだ」


 フェンリル…?転生前に聞いたことがある名前だな。

 確かゲームとか漫画でもよく出てくるなんとか神話に出てくる化け物狼だったっけ・・

 こいつはどう見てもポメラニアンだけど。


 俺が首をかしげながら見つめていると

 グリードが声を震わせながら答えた「フェンリル?伝説の神獣と同じ名前だぞ・・?」


 おお、やっぱりすごいやつなのか。

 でも俺の知っているフェンリルは巨大な狼のような容姿だが、こんなちっこくて可愛いやつが神獣?


 リーナも驚きの表情でフェンリルを見つめていた。

「まさか・・聖獣の上位存在で、人々の空想とまで言われているのよ」


 フェンリル「そうか。500年も眠っている間に忘れられてしまったみたいだね」

「でも僕は紛れもないフェンリルだよ」


「じゃあフェンリルは、そんなに可愛いのに強いの?」


 俺が尋ねると、少し悔しそうに答えた。「封印されている間に魔力を吸い取られてしまって、この有様さ。元の力を取り戻すには、時間がかかるだろうね」


 リーナ「どうして封印されていたの?」


 フェンリル「それは僕を封印したやつらに聞いてみてよ」


 リーナはフェンリルに優しい声で話しかけた。「でもこれで自由ね」


 フェンリル「みんなのおかげでね!ありがとう」


 フェンリルが俺を見つめながら言った

「君を待っていたよ。」


「??」


リーナ「トーリを待ってた・・?」


 フェンリルは倒れているマグボアを見ながら言った「その前に・・お腹が空いたな(ヨダレ)」

北欧神話に登場する伝説の狼フェンリルと出会い、物語は大きく動き出す!!

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