【第6話】ダンジョンの中ボスを黙らせる
いよいよダンジョン突入・・!
魔法が全てのこの世界で、魔法が通じない?!
グリードが扉を開こうとする。「開けるぞ」
だが、力づくで開けようとしても全く開く気配がない。
グリード「ダメだ…びくともしねぇ」
リーナ「どいて!」
リーナが扉の方向に手をかざすと無数の光の矢が現れた。
グリード「おいおい待ってくれー!!」
「ピュンッ」
光の矢が扉に向かって放たれるが、扉はそれを吸収し、魔法は消滅してしまった。
グリード「殺す気か!!!それより・・」
リーナ「魔法が・・吸収された…?」
グリード「おいおい。この扉、どれだけ高度な魔術が仕込まれてるんだ」
俺は扉に手をやってみた「よっと…」
「ギィィ・・(ドアが開く音)」
「2人とも大袈裟だよ。簡単に開くじゃん」
グリード「いや俺は本気で押したぞアニキ!!」
不思議なことに、俺が扉に手をやると特に力を入れるわけでもなく簡単に扉が開いた。
『勇者だけが抜ける剣』と同じカラクリで、選ばれた俺だけが開くことができる扉とかか?
リーナ「どういうこと?」
グリード「さすがだぜー!」
中に入るとダンジョン内は薄暗く、壁には古びた燭台が並んでいた。リーナが魔法で光を生み出し、先頭を進んでいく。
「このダンジョンには、一体何が隠されてるの?」
リーナは前を見据えながら答えた「私が求めているものだといいのだけど、どうかしら。入ることすら難しいダンジョンなんて初めてで、少し不安になってきたわ」
「不安になるなんてリーナらしくないね」
グリードが笑いながら言った「アネキの魔法通じなかったもんな〜」
リーナ「うるさいわね!あんたもピクリとも動かせなかったでしょーが!」
しばらく進んでいくと、広間にたどり着いた。
中央には巨大な石像が立っている。
「大きな石像だね〜!」
リーナは慎重に周囲を見渡しながら答えた。「この石像が何かを守っているように見えるわ」
昔、修学旅行で見た奈良の大仏くらいか?とにかく大きい。
俺は石像に近づき観察していると石像と目が合った気がした。
やっぱりそうだよな。これは動かない方がおかしいよな。
「この石像、ただの飾りじゃなさそうだね」
石像が動く音「ゴゴゴ、ゴゴゴゴッ」
「来る!」
リーナが魔法の呪文を唱え、炎の矢を放つ。「ファイアアロー!」
しかし、炎の矢は石像に吸収され、全く効果がない。
「くそ、なんで効かないの!」
グリードが風の刃を放つ。「ウィンドブレード!!」
だが、風の刃も石像に吸収されてしまう。
リーナが再び呪文を唱える。「ファイアストーム!」
炎の嵐が石像を包み込むが、魔法は全て吸収され、石像には全く効いていない。
「魔法が効かないなんて…一体どうすれば?」
怯まないグリードが斧をもち石像に向かってジャンプする「これならどうだ!」
グリードは魔力を抑え、思い切り斧を振りかぶる。
命中し石像の肩が少し欠けたが致命傷には程遠い。
リーナ「魔法以外の攻撃は効くようね…!」
「ドッカァン」空中にいたグリードが石像に吹き飛ばされて壁に激突した
「グリード!!!」
グリード「ああ、びっくりしたけど大丈夫だ!(死ぬかと思った〜俺、進化してめちゃくちゃ頑丈な身体になってる!!)」
「2人とも下がってて!」
石像が巨大な剣を振り上げて攻撃してきた
片手で止めるトーリ「ガンッ」
「いっくぞー」
「食らえ!!バッゴォン!!!!」
俺は石像の腕を駆け上がり全力のラリアットを石像の首に命中させた。
首がもげ、身体に亀裂が入り爆散した。
リーナ「いやいや、だからあんた一体何者なのよ・・」
グリード「一生ついていくぜアニキ・・!!(感動の眼差し)」
「大袈裟だよ。きっと魔法が聞かない代わりに物理攻撃には弱いんじゃない?」
倒れた石像からは小さな鍵がドロップした。
リーナは鍵を拾い上げた「これは…重要そうね」
再び歩みを進めダンジョンの奥へと進んでいくと、ものすごく広い神殿のような空間に足を踏み入れた。
中は薄暗く、古代の彫刻や壁画が描かれた荘厳な雰囲気が漂っていて、高い天井にはまるで本物の宇宙のようになっている。
ダンジョン最終地点の神殿にて3人を待ち構えるものとは・・?
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