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【23話】オリジナルスキル

トーリの能力とは・・?!

そしてついに勝負の決着がつく・・!

俺の体に纏った柔らかな光が、風と共に周囲を静かに舞っている。


「何よあれ!?トーリが急に別人みたいになった!」リーナが目を丸くする。


「すげー魔力があふれてるぞ!」グリードも驚きと興奮が広がった声をあげる。


フェンリルがゆっくりと尻尾を振りながら嬉しそうな表情をしている。

「トーリのスキルが発動したんだよー」


グリード「アニキ、魔力やスキルなんて持ってたのか・・!」


フェンリル「多分本人もまだ自覚はないと思うけど。『不便益』というスキルみたいだね。」


リーナ「不便益?フェンリルはなんで知ってるの?」


フェンリル「僕も今知ったんだ。僕はスキル発動中にその対象を見ると能力の概要が全てわかるんだ。」


リーナ「なにそれあなたもチート級のスキル持ってるじゃない」


フェンリル「まーね!!(でも僕のこのスキルで詳細に情報を知ったとしても、対策ができないとんでもないスキルだ)」


リーナ「それで不便益ってどんな能力なの?」


フェンリル「僕も初めて聞いたスキルだから、おそらくトーリのオリジナルスキル!」

「同じ目的に対して『A:便利な方法で楽をする』、『B:不便だけど楽をせず工夫して乗り越える』という2つの選択肢があったとするでしょ?そういった場面でBを選択する度に『能力値』と『魔力』が蓄積される能力みたいだね。普段から便利な道具や魔法に頼らず、不便を楽しむトーリにぴったりの能力だね!」


リーナ「だからいつも火起こしで魔法を使うなとか、楽するなとか言ってたの?!」


フェンリル「ううん。さっきも言ったように多分トーリは自分のスキルのことを知らないよ。それと狙って不便なことをした場合は無効になるみたい。たまたまトーリと相性の良いスキルが宿ったんだろうね。」


グリード「とにかくすごいスキルなんだな!」


リーナ「あんた分かってないでしょグリード」


フェンリル「簡単に言えば楽せず苦労をする度に、通常以上の経験値という形で莫大な恩恵(能力値&魔力を蓄積)を受けることができる。そしてその蓄積した能力値と魔力をいつでも引き出せる能力だね。」


グリード「じゃあ今まで溜めていた力を解放したのが今のアニキの姿ってことか。」



観客席の盛り上がりも最高潮を見せる・・



スミス「こんな力隠してやがったのかよ」


「いや、俺もビックリしてる。」


スミス「??・・まあなんでもいいや。もう少し楽しめそうだなトーリ。行くぞ!!」


さっきまで全く見えなかったスミスの動きが今ははっきりと見える。

俺の懐に踏み込んで殴りつけてきたその拳を片手で受け止めると、スミスは驚いた表情を浮かべたが怯まずに攻撃を続けた。


「左足ローキック、右足ハイキック、左ジャブ、右フック、回し蹴り・・」


スミス「は・・?(俺の身体の動きから予測して俺の次の攻撃まで全て見えてやがる)」


右手に魔力を集中するトーリ「んじゃ、俺も行くよ!!」


スミス「ちょっと待て!!(いやいやあの雰囲気はやばくね?俺もただじゃ済まねーぞこれ)」


スミス「っ降参だ!!!」


「ドッガァァァアン」


「・・・」


あまりの衝撃に静まり返る観客席と実況・・

砂塵が収まるとそこには隕石が落ちたかのような大穴が空いている。

その大穴ギリギリに座っているが無事のスミスと、立っているトーリ


スミス「おいトーリ!お前殺す気かばか!!!」


「制御できなくて止められなかった!だから地面を殴るしかなかったんだよ〜」


「そんなことより降参って言うのが遅いスミスが悪い!」


スミス「俺の攻撃は止まって見えてるのかってくらい余裕で止めるくせに都合が良いぞ!!」


「でも無事で本当に良かった!」


スミス「っふ。それにしてもお前つえーなー!!おい審判!俺の負けだ。降参!」


審判「勝負有り!トーリ・イグナイトの勝利!!」


実況「・・・」「フワード選手降参により、優勝はトーリ・イグナイト選手です!!!」


観客席から大歓声が上がる・・!


リーナ「トーリが勝った〜!!!!」


グリード「アニキかっこいいい〜〜!!(涙目)」


フェンリル「これでハンマーゲットだね〜!」


実況「この後すぐに表彰式及びに優勝賞品の授与式を執り行います!」


表彰式が行われ、優勝したトーリにスミスが作ったハンマーが贈呈された後、酒場で打ち上げをすることになった。


スミス「カーンも連れてっていいか?」


「もちろん!じゃあまた後でねスミス!」


スミスを打ちまかし優勝したトーリ

打ち上げでスミスが作ったハンマーの驚きの性能が明らかに・・!

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