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【18話】ライバル

無事一回戦を勝ち抜いたトーリは控え室でとある男と出会い・・

 ドルガルとの試合に勝利し控え室で一休みしていると、参加者からの視線が鋭く、重く俺に突き刺さる。


「めっちゃ睨まれてる…」


 控え室にいる他の参加者たちの視線が、明らかに俺に集中している。彼らは皆、俺がドルガルを倒したことに驚いているようだ。つい先ほどまで無名の存在だった俺が、一気に注目の的になってしまったらしい。


 そのとき、同い年くらいの男が俺に近づいてきて話しかけてきた。


「トーリ・イグナイト…きみ強いね。さっきの試合見させてもらったよ。僕はシリス、よろしくね。」


 俺は軽く微笑んで返事をした。「ありがとう、シリス。でも別に強くないよ。」


「謙遜しても無駄だよ。でも、君に言っておきたいことがある」


 シリスは控え室を見渡し、何人かの戦士たちに目を向けた。


 シリス「君がこの大会に優勝するつもりなら、気をつけるべき相手が3人いる。あ、僕を含めたら4人だね」


「なんでそんなことライバルの俺に教えてくれるの?」


 シリス「うーん、年齢も近そうだし何よりいいやつそうだから…かな。」


 ちょっと気取っているが、嘘はついていないように思うし本当にただのいいやつなんだろう。

 シリスは、ひとりずつ紹介し始めた。


 1. コロポ(氷霊族の戦士)

「一人目は、あそこにいる女性。名はコロポだ」


 シリスが示した方向には、長い銀髪の女性が立っていた。彼女の周囲には異様な冷気が漂い、他の参加者たちも彼女から距離を置いている。


「南の豪雪地帯に住む氷霊族の戦士。噂では氷霊族は冷気を自在に操る天性の氷魔法の使い手で、周囲の水分を瞬時に凍らせて自在に氷を生成しているようだ。」

「一回戦を見たが、遠距離では氷魔法で相手の動きを制限して、近距離に持ち込むと短剣を使った鋭い剣技で一瞬にして勝負を決める。攻撃は的確で無駄がなく、彼女の冷静さがそのまま戦い方にも表れていたよ。」


 シリスは少し笑いながら続けた。「感情を表に出さないから、何を考えているのか分かりにくい。」


 細かい話は聞いてなかったが1つだけ気になること言ってたな

「豪雪地帯に住んでるのか。いつか雪中キャンプしに行ってみよう。」


 シリス「そこ!?緊張感ないねきみ・・!まあいい。」


 2. カーン・ブラッドロー(龍人族の猛者)

 次にシリスが指し示したのは、巨大な体躯を持つ男だった。彼は参加者たちの中でも特に目立つ存在で、身体中まるで鋼鉄のような鱗が光っている。


 シリス「次は彼、カーン・ブラッドロー。ドラグノスの国王直営部隊の副隊長だ。さっき君が戦ったとドルガルもそれなりに強かったが、カーンはそれ以上のパワーを持つ上に、頭も切れる。圧倒的な破壊力で相手を粉砕するその一撃の威力は凄まじいし、魔法とフィジカルを掛け合わせた戦闘スタイルや一瞬の駆け引きには目を見張るものがある。」


 カーンの武器は巨大な戦槌で、彼の手にはそれがまるで軽い棍棒のように見える。


「あいつのハンマーはペグを打つにはちょっとデカすぎるな・・」


 3. フワード

「最後に、あそこに座っているフードをかぶった男だ。」


 シリスが指差す先には、小柄で頭からマントを深くかぶった男が控え室の隅に静かに座っていた。彼の体つきはそれほど目立たないが、どこか異質な雰囲気が漂っている。


「名前はフワードと言って、正体不明だ。さっきの試合では君と同じように素手で戦っていたよ。彼の一撃には凄まじい威力がある。速さも驚異的だった。誰も彼の正体を知らないし、話しかけても無駄だ。かくゆう僕もしっかり無視された。」


 俺はフワードを見つめた。確かにあの男、ただ者ではない。マント越しでも力強さが伝わってくる。シリスの言う通り、スピードもパワーもかなりのものだろう。今説明のあった中だと唯一ちょっと気になる存在だ。


 シリスが微笑みながら言った。「まあ、これが優勝候補の連中だな。君も強いが、簡単には優勝できない。」


 司会者「1回戦、第6試合!シリス対 ヘクト・パスカル 」


「おっと僕の出番だ。では決勝で会おう、トーリ。」


 自信に満ちた笑みを浮かべ、控え室を後にした。色々親切に教えてくれたし、シリスを応援しに観客席に行こうっと。


「試合開始っ!」


「ガッガ、ドンッ‥‥バサッ(シリスが倒れる音)」


 ・・・


「勝者ヘクト・パスカル!!」


「えーーー。シリスってめちゃくちゃ弱いじゃん・・・」


次回、大会が進み次トーリが戦う相手は・・!


見ていただいている皆さん、ブックマーク・いいねなどありがとうございます!

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