【15話】入国前夜キャンプ
謎の男と別れた一同はキャンプの準備に取り掛かる。
夜は焚き火を囲みながらトーリの強さの話に・・!
夕日が山々の間に沈み、辺りは少しずつ暗くなってきた。俺たちは、この場所でキャンプの準備に取り掛かることにした。
「よし、それぞれ自分の役割分担をしよう」と、俺が声をかけると、リーナとグリード、そしてフェンリルが頷き、各々の準備を始めた。
リーナは魔法を使わずに手慣れた様子で枝を集めていた。初めてのキャンプの時ははめんどくさがって魔法を使おうしていたリーナが、すっかりキャンプを楽しんでいるようだった。
グリードは、さっき倒した小さな恐竜型モンスターの死骸を引きずり寄せ、手際よく解体を始めた。
フェンリルは、周囲を駆け回りながらも、石や枝をせっせと集め、キャンプファイヤーの場所を整えていた。
俺は火打ち石を手に取り、火を起こし始めた。火打ち石を何度か打ちつける。「カチッ、カチッ」という音が響き、やがて枝がパチパチと燃え上がり始めた。
「やっぱり、火を起こすこの瞬間が一番ワクワクするな〜」
「よし、火がついたよ!」
みんなが輪になって集まり、グリードが解体したモンスターの肉を串に刺して、火の上でじっくりと焼いていく。ジュウジュウと肉が焼ける音が心地よく、辺りに漂う香ばしい匂いが俺たちの食欲をそそった。
「これ、うまそうだな。ちょうどいい焼き加減だ」
一口かぶりつく。外はカリッと、中はジューシーで、肉の旨みが口いっぱいに広がる。
「うまい!」
「ホントね!頑張ってたくさん歩いた甲斐があった!」と、リーナも満足げに肉をかじる。
「うぅ…美味すぎる!」と、グリードも感激している。
フェンリルは相変わらず食いしん坊で「おいし〜おかわり〜〜!」と可愛らしくおねだりをする。
ご飯を食べた後は、焚き火の暖かさに包まれ、各々が自由でゆったりとした時間を過ごしていたのだがリーナが急に思い出したように口を開いた。
リーナ「・・さっきの男、何だったのかしら」
「確かに。お腹空きすぎて忘れてた」
グリード「ドラグノスに行くなら気をつけろって言ってたな。肝心なことは教えてくれなかったけど。」
その時、フェンリルがふと口を開いた。
フェンリル「敵意も感じなかったけど決して味方という感じもしなかったかな」
「ただ強いことは確かだね〜」
「なるほど。スミスの救出は簡単にはいかないってことか。」
リーナ「フェンリルも警戒しているなんて珍しいわね」
グリード「俺も最初はビビってたけど、でもよく考えたらアニキがいると思えばなにも怖がる必要はなくないか?」
「油断するなグリード。俺だってそんなに強いわけじゃないよ。」
リーナ「急に謙遜して。本当に無自覚でそんなに強いの?」
グリード「そうだそうだ、アニキの強さは尋常じゃないぞ!」
皆、何をそんなに俺に期待しているんだろう。元の世界で傭兵団にいた頃は確かに鍛えていたし、伝説と呼ばれるくらい恐れられていた。だけどそれは人間界での話、ここは異世界だ。焚き火を消されたノリでドラゴンを殴った時もまさか一発で倒れるなんて思ってなかったし、これからもっと強いモンスターが現れたら倒せるかわからないからな。
「こっちにきてからはなんだか妙に体が軽く感じる。力も溢れてくる。だけどそれだけだ。魔法も使えないし、何か特別な力があるわけじゃないからね。」
フェンリルの心の声「(トーリが特別なスキルや加護を持っていることは確かだ・・だけど本人も自覚していないし僕も細かいことはわからないからね。まだ話す必要はないか・・)」
フェンリル「まあ僕もいるしなんとかなるよ!」
「おー頼むよフェンリル」
グリード「俺だって戦うぞ〜」
「ドラグノスはもうすぐそこだ。明日に備えて休もう」
【読者の皆様へご報告】
プロローグや1話から最新話まで内容を変更しました。
ここまで継続的に読んでいただいた方には困惑させてしまい、申し訳ありませんが引き続き応援していただけたら嬉しいです。また必ず面白くしていきますので読み直していただければ幸いです。
<変更時刻>
9/30~1にかけて
<変更箇所>
・主人公のキャラ
→性格、言葉遣い、背景(自衛隊→傭兵、転移時のシチュエーションなど)
→またそれに伴う物語の内容の多少の変更
<変更理由>
趣味として直感で書き始めてみたものの、「小説の書き方」について少し勉強してみたくなり本を読んだりしてみました。そうするともう少し設定や主人公の人柄を変更して、どうせなら自分が思う限りの面白い作品にしてみたいと思うようになり思い切って変更してみました。




