【第14話】謎のソロキャンパー?と遭遇
ベルドワを出発しドラグノス帝国に向かう一同を待ち受けるものは・・?
ベルドワを出発して数時間がたった。俺達は地図を見ながらドラグノス帝国に向かい、時折現れるモンスターと戦いながらひたすら山道を進んでいる。昨日は大宴会が盛り上がりすぎたおかげで、予定していた出発時刻を大幅に遅れたためもう既に夕暮れの時間だ。
リーナ「日が暮れてきたね・・疲れた!」
「リーナは魔法使いなんだから箒とかで浮いて移動すればいいんじゃない?」
リーナ「あなた達の移動スピードに合わせて箒でちんたら移動してたら魔力は相当消費するし、何よりこんな視界の悪い山道での箒移動はモンスターが急に襲ってきたら反応遅れちゃうわよ」
その瞬間、茂みの中から小さな恐竜のようなモンスターが数匹現れて、素早い動きでこちらに突進してきた。
フェンリル「噂をしてたら襲ってきたね」
グリード「来た来たー!」斧を振り回しながら、勢いよく突進していく。
「このモンスター達は今日のご飯にしよう。リーナ、焦がさないでね!」
リーナ「了解!ファイアーアロー」
「バキィン!」「ボォオオ!!」「ドォォン」
フェンリルは俊敏な動きで電光石火の如くモンスターに飛びかかる。 稲妻のような光が一瞬走り、モンスターが倒れ込む。見た目が可愛いポメラニアンだからつい忘れてしまうが、伝説の神獣だから強いのも当たり前か。
「よし、そろそろ今日のキャンプ地を探そう」
山を下ると、 川が流れていて少し開けた場所に出た。辺りを見渡すと少し先に人の影が見える。川沿いで 1人で焚き火しているが、ソロキャンパーか・・?
それにしてもその男からはただならぬ雰囲気を感じる。何者だろうか。
グリード「あっちに一人で焚き火してるやつがいるぞ!話しかけてみようぜ!」
「待ってグリード。1人でゆっくり楽しんでいるんだから邪魔しちゃダメだ」
グリード「ドラグノスの情報収集ができるかもしれないぞ?」
その瞬間、その男が視界から消えた。
リーナ・グリード「えっ…!」
そして、俺らのすぐ後ろから気配がした。
振り返ると、座って焚き火をしていたはずの男が、目の前に立っていた。
「気を遣ってくれてありがとう」男は穏やかに微笑みながら言った。
しかし、その姿には緊張感が漂い、ただ立っているだけで凄まじい威圧感を感じる。
男「きみ、名前は?」
「・・俺はトーリだよ」
男「よろしくね。ところでトーリたちは冒険者?ドラグノスに何しに行くんだ?」
「あんなに遠くにいたのに全部聞こえてるんだね」
男「生まれつき耳が良くてね。」
フェンリルがピクっと耳を動かした「僕は人の嘘がわかるんだ。悪意はないけど、何か隠してるね〜」
男「ごめんごめん、耳がいいから聞こえた訳じゃない。僕は用心深くてね。君たちの気配が近づいてきてから、魔法で会話を盗聴させてもらっていたんだよ」
「それよりきみは・・随分可愛いけど、一体何者?」
フェンリル「僕はフェンリル!トーリたちのただのペットだよ〜」
男「フェンリル・・・なるほどそういうことか。神獣がペットか」笑いながら言った。
「神様達のことは恨んでいるかい?」
剛、リーナ、グリード「???」
フェンリル「きみ、そっち側?」少し毛を逆立せながら言った
男「勘違いしないでくれ。僕もあいつらは好きじゃない。」
リーナ「さっきからなんの話をしてるの?」
男「大したことじゃないよ。それよりあの国に行くのか。ちょうど催し物が開催される時期だね。楽しんできてね。」
「催し物・・?」
グリード「なんだそれ楽しそう」
男「じゃあ僕はもう行くよ。また近いうちに会おうねトーリ。次は一緒にキャンプでもしよう。」
男がそういうと一瞬で目の前からいなくなってしまった。不思議なことに遠くで焚き火していた炎もすっかり消えて痕跡すらなくなっている。それにキャンプって言ったよな。リーナ達は知らなかったが、こっちの世界でもキャンプという言葉があるのか・・?
リーナ「何者かしら」
「わからないけど、強そうだったなー。 あ・・名前聞き忘れた。」
「まあいいや。よしキャンプの準備だ!!」
謎の男との邂逅
果たして味方か敵か・・
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